【名探偵コナン】チート？いいえ凡人です (ページ10)

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今にも閑古鳥が泣きそうなこのお店

今日も私はレジで本を読む

酒「Aちゃん。休憩行ってきていいよ」

『あ、はい』

といってもお客さんがいない時は常に休憩みたいなもんだけど…

＊＊＊

コ「おじいさん、こんにちは！」

酒「おや坊や。また会ったね」

裏でまた本を読んでいると聞き覚えのある声がした

コナン君…酒井さんと面識あったのか

コ「あれから調子はどう？」

酒「心配ご無用だよ。新しいアルバイトの子も雇ったしね」

おっと酒井さんそれってもしや私のことかい？

まいったなぁ…コナン君に職場バレはしたくないんだけど…

酒「Aちゃーん、ちょっとおいで」

コ「Aって…」

…仕方ないか

『やあ、坊や』

コ「えっ」

酒「すまないねぇAちゃん、休憩中に」

『いえ……この坊やとお知り合いですか？』

酒「先月事件で知り合ったんだよ。それまでここで働いてた子の事でちょっとね…」

あぁ…なんかの犯人だったのかな…

そして、奥で電話が鳴ってしまい酒井さんが取りに行った

私が取りに行きたかった…

コ「…Aさん、ここで働いてたんだね」

『そうだよ。ほんと坊やにはよく会うね』

神様のいたずらか何かかな。恨むぞほんと

コ「そうだね！あ、このお花包んでくれる？」

そうして渡されたのは4、5輪の花

蘭ちゃんにでもあげるのか…ただの時間稼ぎか

コ「お姉さんはいつからここで働いてるの？」

私はコナン君に目もくれず花を包んだ

『大体2週間位かな』

コ「ふーん…」

『！、ちょっと…』

コナン君は包み終わったと同時に私の右手を手に取った

小学生の癖にセクハラか？

コ「……Aさんの人差し指の第二関節、タコがあるんだね！」

『…それがどうかしたの？』

コ「ううん、リボルバーを使い込んでる知り合いのおじさんもこんな手をしてるなぁって思っただけ！」

『！』

…あぁ、次元か

私は少し殺気を出しつつ、微笑んだ

『偶然だよ』

コ「！」

『はい、こちら商品でございます』

右手を引っ込ませ、包んだ花をコナン君に手渡した

『危ない人と知り合っちゃだめだよ、坊や』

コナン君は目を細めて私を見てから、静かに店から出ていった

……ふむ。ここまで主要キャラと関わるともう完全なモブキャラでいるのは無理がでてきたな

『もう一つの選択肢に変更でもするか』

そうだな、どうせなら少し遊ぼうか

頑張って私の正体を暴いてみなよ。名探偵達