2 ページ3
この世界に来て早くも2週間が経った
その間に事件に巻き込まれた回数、7回
どれも強盗やらひったくりやら殺傷事件やら…流石犯罪都市というべきか
それでも未だ主要キャラを見たことが無い。本当に名探偵コナンの世界なのか疑っちゃうよ
あ、そういえば仕事見つかったんだ、近所のお花屋さん
お給料はそこまで高くはないけれど、元々物欲もないから昔から貯めていた貯金がたんまりある。生活に支障はない
何故かこの世界に引き継がれていたけど…そこは置いといて、ラッキーだった
「Aちゃん、手が空いたら店の前の花壇に水を撒いてきてくれないかい?」
『分かりました』
この人は店主の酒井さん、ご年配の方だ
この花屋さんは少し古く、最近はこのお爺さんだけで細々とお店をやっていたらしい
前までアルバイトが居たらしいけど…そこは何故か話を濁された
なんてお店の説明をしながら花壇のカルミアに水をあげる
「わあ、きれーい!」
女の子の声がしたから其方を見た
一瞬息が止まるかと思った
「これはカルミアね」
「へー!」
『……』
よく耐えた。私の表情筋
突然のエンカウント、ご察しの通り…目の前で笑うのは吉田歩美と、宮野志保こと灰原哀だった
落ち着け、普通の子供と接するように笑うんだ
『…お花は好き?』
歩「うん!歩美、綺麗なもの大好き!」
灰「そうね…確かに綺麗。だからこそ、花は散る時…とても儚くて、脆い」
『……』
おいこらちゃんと小学生やれ(逆ギレ)
まあそんな気持ちを抑えて、カルミアを2輪、少女2人に差し出した
灰「え?」
歩「くれるの?」
『えぇ。この花は貴方達2人にとても似合ってる』
そう言うと歩美ちゃんは笑ってありがとうと言った
哀ちゃんはというと、少し不思議そうな顔をしてから、ぎこちなそうにお礼を言った
***
いやー…なんというか、改めてここは名探偵コナンの世界なんだなと自覚させられた気分だよ
表情は問題なかったはずだけど…哀ちゃんに怪しまれてないといいな
あれこれフラグ?まあいいや
そういえば1つわかった事がある
2人ともくそ可愛かったなという事だ
あ、花2輪の代金はちゃんと支払ったよ!?
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ガーベラの花言葉
さわやかな笑顔、優雅な女性
196人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:姫苺 | 作成日時:2021年3月28日 3時