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安室side


分からない


先程から彼女を知る為に質問をいくつかしているが、まるで一般人だ


コナン君は何故彼女の事をあんなに怪しんでいたのだろうか…


『…今度は私からもいいですか?』


安「え?あぁ、はい」


質問をし過ぎたか……まあ、彼女は監視対象から外しても問題無いだろう


『私、あまりお酒は飲めないんですけど…最近興味がでてきて、何かおすすめのものはありますか?』


"酒"


ただの偶然だろうが、少し眉をぴくりと動かしてしまった


安「そうですね…果実酒を割ったり、甘いカクテル等がいいのではないでしょうか」


『"バーボン"』


安「っ」


思わずカップを拭く手を止め、彼女を鋭い目で射抜いた


『…とかのウィスキーは私には早いでしょうか?』


安「……」


僕のこの眼光を見ても彼女はへらりと笑ってそう言った


まさか彼女は…


安「……そうですねぇ…


飲まない事を…おすすめしますね」


そう言うと、彼女はきょとんとした後、くすりと笑った


『……そうですか…それじゃあ私は…』


彼女はお金を机の上に置き、席を立つと


『大人しく"カルーアミルク"でも飲んでいますよ』


そう妖しく笑い、店から出ていった


安「……」


カルーアミルク……コーヒーリキュールのカルーアを牛乳で割ったカクテル…


カクテル言葉は…"いたずら好き"


安「……どういう事だ…?」


僕は自分の携帯を取り出し、ある連絡先をタップした


耳に当てるとコール音が響く


安「……風見か。僕だ



調べて欲しい人物がいる」


***


やべえ超楽しい


トリップ夢主ってこんなに楽しかったのか


因みに言っておくと私は酒に弱くない。むしろ好きな方


だからカクテル言葉はある程度知っている


『安室さん、きっとカルーアっていう幹部がいないか調べるだろうな』


いたらいたで面白いけど、私とは無関係だ


次は誰にいたずらをしようか……コナン君か赤井さん…いや、昴さんかな


まだ会ったことないからどうにかして会わなきゃ


『ふふっ…』


こんなに楽しいのは初めてだな


もっと早く遊べばよかった


コ「お、お姉さん…?」


『おや、坊や』


まだお昼過ぎたばかりだけど……早帰りだったのかな?


ランドセルを背負ったコナン君は1人で笑う私を見ておかしな奴を見るような目をした


失礼だな、そんな引かないでくれよ

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作者名:姫苺 | 作成日時:2021年3月28日 3時

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