その手の中にあるものは【月島 蛍】

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さすがに今告白した相手の顔をを目の前で見続けるのは無理なので

身長的に学ランを見る形になってしまう

嫌でも視界に入ってくる

本来あるべきところにない第2ボタン

「さっきないって言ってたけど、誰かに渡したの？」

そう聞くと

「いや、誰にも渡してない」

と言った月島

どういうこと？

「じゃあなんでついてないの」

ついてあったはずの場所を指差すと

人を指差すのよくないよー、知ってるー？

とか言って私の指を下ろさせる

むっとしながらも無理やり下ろすと

「なんで僕のこと好きなの？」

と聞いてくる

いやなんで、って言われても…

「気づいてたら、好きになってた…みたいな」

「じゃあさ、今僕と話しててもドキドキする？」

言われてみれば自然と話していたけれど

意識するとドキドキする

こくん、と頷くと

月島はなにかを決意したようだった

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