瀬見先生は重度の世話焼き【瀬見 英太】

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「よお、霜鳥」

「げっ」

最悪だ、朝からコイツに会うなんて

「お前今『げっ』って言っただろ！」

「言いましたけど何か」

私急いでますので、と去ろうとすると

ん〜、と唸る声が聞こえる

「なんですか」

「お前顔はいいのにな…愛想がない」

「余計なお世話です」

愛想がないって言葉は何回も言われたことあるから聞き慣れてる

「そんなこと言ったら」

「ん？」

「先生顔はいいのに、服で台無しですよね」

え、俺イケメン？

と照れ臭そうに頰をかく先生

いやそうじゃないだろ

今軽くdisったんだけどな

「聞いてました？服で台無しって言ったんですよ」

もう一度言うと少し間を置いてから

あっ！と言われた言葉の意味に気づく

「お前…ほんっとにかぁいくねえな…！」

何回も言われたであろうこの言葉

何故可愛くないではなくかぁいくないなのか

可愛くないのは分かる、自覚済みだし

でもそこからかぁいくないになるのが謎だ

「先生って独特ですよね」

「ん、なにが？」

きょと、とした目をする先生は

少しだけ幼さが残っているような気がする

「考え方とか…その他諸々」

「その他諸々ってなんだよ！」

服のセンスとか、なんて言ったら

貴方はまたかぁいくねえって言うんでしょ

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