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駅から学校まで歩いているとき
つむの惚気話が絶えない
「そんでな?そんときに『うちも侑のことちゃんと好きやで』とか言ってくるんやけど、可愛すぎひんかー?」
とか
「この前もな、俺がテストの点悪いときも『一緒に勉強頑張ろ、次のテストの点よかったら一緒の大学行けるかもしれへんやろ?』とか言ってくるんや!ほんまA好きやわ〜」
その話前も聞いたんやけど
はいはい、と聞き流す
大学まで付き合えるかは分からんけどな
付き合ってたらほんまに入る隙がなくなる
今もないけど
「さむは好きな人とかおらんのー?」
呑気に聞いてくるつむ
ほんまデリカシーないやつやな
と思うけど
この気持ちは知られたくないから
ずっと隠しとる
「おらへん、今はバレーに集中したいしな」
「俺やってバレーに集中しとるし!…でもな、
Aといると幸せな気持ちになれるんよ、やからさむも彼女作った方がええで!」
にかっと俺に笑いかける
作れるもんやったらとっくに作っとるわ
それに俺の好きな人はAやし
じとーっと睨んどると
視線の先が昇降口に移る
次の瞬間つむが嬉しそうな声で
「あっ!Aやん!!」
と名前を呼ぶ
Aもつむを見つけた瞬間
「あつむー!おはよ!」
と太陽みたいな笑顔で言う
なんや
俺の存在にすら気づいとらんのか
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作者名:ましろ | 作成日時:2018年2月13日 23時