転生ってもっと楽しいものだと思ってた【東京喰種】 (ページ5)

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別れページ5

俺は色んな事を考えているうちに眠くなってしまった。

(嗚呼..俺本当に転生したんだ..)

起きたら、元の世界に戻ってたらいいな..

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なんて思いが通じるわけもなく、咄嗟に母？に起こされ、目がさめると何やら小さな建物の前にいた。

それで、俺はここでここが母？が最初に言ってた
"向こう"だと思った。

それで俺を抱いたまま扉をノックした。

トントン。

それから3分くらい待った。

それで俺は多分だが、もう俺を抱いている母？とは会えないだろうなと思った。

短い間で訳も分からないままで事が進んで居たけど、何故だか少し悲しい気持ちになった。

そう思っていたら、扉から痩せている、優しそうな男が出てきた。

(ドナート..)

漫画の登場人物のそれに似ている気がしたが、多分別人だと思う。

すると、母？は俺をその男に渡し

母？の顔を見ると

泣いていた。

やはり母親だったんだな..母？なんてクエスチョンマークつけちゃってすいませんでした。

でも、さっき思ったことのように、多分会えないんだ。

たった1時間くらいしか一緒に過ごさなかったが、安全に俺をここまで連れてきたことに感謝するよ。

そしたら、男は俺を見て

「この子ともこれでお別れだ。最後に見ておくといい。」

やっぱりだ。

母は俺を見て

「元気にしててね。..さようなら」

嗚呼..声が出せないって辛いもんだなぁ..

俺もさようならって言ってやりたいのに、自分の意思を伝えられないのはこんなに不自由なのか..

それから10分くらいたった。

すると、男は

「そろそろいいだろう..さぁ、行こう。」

と、扉に手を掛け、中に入るみたいだ。

母は最後まで俺が完全に建物の中に入るまで見送っていた。