おはようからおやすみまで【SC】 ページ9
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SC side
大所帯のうちには、マンネラインが4人もいる。
1人はスングァン。98年生まれ。
よく怒り、よく泣き、よく笑う感情豊かな弟で、姫ポジなんてファンに言われてるのはよく分からないが、まあ可愛いやつだ。
もう1人はスングァンと同じ98年生まれのボノニ。
一見クールで何考えているか分からないと思われがちだが、中身は案外単純。楽しいことが好きで、口を大きく開けて笑う。少し美的感覚が突出してる平和主義の優しい子だ。ちなみにスングァンの好きな相手。
3人目はディノ。うちでは最年少lineの99年生まれ。
情熱があって、真面目で誠実。ダンスに対する向上心は誰よりも高い。練習生の時から大人びた子。
そして最後の1人が───
「ヒョン、クプスヒョン、起きてください」
SC「ん"ん……A」
体を軽く揺さぶられて重い瞼を3分の1ほど開けると、窓から差し込む朝日を浴び、きらきらと輝くホワイトブロンドの髪に、菫色の瞳が特徴的な美男子、A。
芸名はve-lle。99年生まれ。
ディノより6ヶ月誕生日が遅く、うちのグループで実質マンネな子だ。
SC「朝から眼福だ…」
「?何言ってるんですかヒョン。
それより30分後に出るってマネヒョンが」
SC「あ"ー、じゃあ起きないとな……ん〜〜」
「ちょっとヒョン〜」
分かってるんだけど、体はまだ寝足りないようで思うように動いてくれない。
Aの腹に両腕を回し顔を埋めると、けらけらと笑い声がする。
あ〜、かわい。
雰囲気が、存在が、全てがこいつは可愛いんだ。
マンネっていう相乗効果を合わせても。
SC「Aや、ヒョンとこのまま寝ようか」
JS「ダメに決まってんでしょ」
バシっと突如頭に来た衝撃。
手加減の手の字もあったもんじゃない。
JS「A、もう行っていいよ。ミンギュ起こしてあげて」
「はーい」
SC「ああ…」
俺の癒しが…
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作者名:コーヒーシフォン | 作成日時:2022年12月21日 1時