𝐬𝐯𝐭 𝐝𝐢𝐚𝐫𝐲 (ページ13)

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JH side

あの後、配信を終えて宿舎に戻った夜、

もう何日も放ったらかしにしていた日本語の教本が目に付いて徐に開いてみた。

練習生の頃や、デビューしたては毎日のようにあった日本語のレッスンも、仕事がたくさん貰えるようになってからはそんな時間も無くなっていた。

自分で勉強していた時もあったけど、圧倒的に韓国での活動が多いことや、日本での仕事があったとしても通訳をつけてもらえるから、自然と優先順位が下がっていたのかもしれない。

WZ「あれ、ヒョンが起きてる。
いつもなら死んだ目で帰ってきて死んだように寝てるのに」

JH「ウジや、もうちょっと言い方が…」

WZ「それ日本語？」

JH「うん、そうだよ」

WZ「なんかヒョンが日本語勉強してるの久々に見る気がする」

JH「あーやっぱりそうかあ笑」

WZ「？うん」

ウジは悪気なんてないんだろうけど、何だか自分の怠惰を突きつけられたみたいだった。

WZ「分かった、今日の配信でAの日本語聞いたからでしょ。
あれ見てたよ」

流石Aだと牛乳を飲みながらAの能力を褒めちぎるウジ。

WZ「ヒョン？聞いてる？

あ、ごめん俺うるさかった？」

JH「あにあに！聞いてたよ。
俺もA見習わないとね。最近忙しくてそんな時間なかったかr…

あー、やっぱ今のなし。聞かなかったことにして」

WZ「………今日ヒョン変だよ。どうかした？」

JH「いや、時間が無いは言い訳だったなと思って(苦笑)」

Aは超一流ブランドのミューズも務め海外を飛び回ってるし、国内CM契約数も今年上半期トップと報道されていた。

メンバーの中で圧倒的にソロの仕事が多くて多忙でも、グループ活動にも抜かりはない。

遠征先の国で練習室をおさえてもらって、空いた時間はダンスの練習をして、振付の案を動画で送ってくれてるとホシとディノから聞いた。

それに加えて作詞作曲にも参加して、語学の勉強まで。

誰よりも時間に追われてるはずなのに、俺がそれを言うのはずるい気がした。