【wrwrd!】書記長の妹は今日も理不尽

11話 ページ12

11話

主人公said

煩いな。と思いちらっと見ると集団の中にマンちゃんの教え子兼私のクラスメイトの子がいた。

その子も私に気づいたのか。何故か凄い冷たい目で睨まれた。

『?』

別にその子に何をしたというわけでもないのでなんで睨まれたのかが解らないのでそのまま気にせずに食べ続ける。

大ちゃんも気付いたのか「大丈夫か?」と聞いてきたが私は本当に何か分からなかったので『うん』と答えておいた。

鬱said

あれはどう見ても女性特有の“敵意”という事がすぐにわかった。

なっちゃんは気付いてすらいないみたいだが向こう側の雰囲気は最悪っぽく悪口が飛び交う。

聞き耳を立ててみると
「あそこで男の人とおるの首席さんじゃない?」
「前も違う男と一緒におったよ」
「うわ、それって...」
「引くわ」

独特の悪口が飛び交う中、俺はなっちゃんのことが心配になった。

...それも、なっちゃんは昔から大人という社会で生き続けたもんだから同級生との輪というものがどうしても苦手としておる。

特に遠慮も加減もいらんかった俺らの“我々だ”というグループの世界の中。

知識を貪り自己を育て加減も知らずに大人の世界でそれを発揮する。

そんな中におったもんやから“協調性を育む”場所がよくわかっておらん。

出る杭は打たれるのにそれも気付かずに飛び出し周りから浮いてしまう。

鬱「ほんまかわいそうな子や」

『なんや。喧嘩うっとんのか殺すぞ』

最後の言葉だけ聞き取ったのかなっちゃんに蹴られた。

鬱「あぁん、ちゅめたい...」

『きもいわ』


――――
次回!!
体育祭!!〜菜月って...
(中学って体育祭九月だったよね??)

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