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木槿の花. ページ20

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( 炭治郎side )




機能回復訓練も無事に終え、明日から任務に出ることになった。

その前にどうしてもお礼を伝えたくて、善逸と伊之助と一緒に冨岡さんの屋敷を訪ねると…。
門の前でAさんが打ち水をしていて。




「Aさん、こんにちはっ」


『こんにちは、いいお天気だね』


「Aさぁぁん、今日もお綺麗ですね〜♪
俺とお茶でも行きませんかぁ?」


『ふふっ、ありがとう。
また時間があるときにね』




くすりと笑いながら、通常運転の善逸を上手くあしらう。そんなAさんを前に、善逸はさらに顔を赤めていた。




『義勇さんに何か用かな?』


「あ、はい!
訓練のお礼と、あと…伝えたい事があって」


『分かった、呼んで来るね。
お茶しか出せないけど、どうぞ上がって?』




そう言いながら、玄関に向かって歩き出すAさんを慌てて追いかける。
道の両脇には木槿(むくげ)や百日草が咲き乱れていて。蝶屋敷とはまた違った、華やかな雰囲気だった。

やっぱりすごいな、柱の屋敷は…。




「おい権八郎、あいつ半々羽織の女か」


「え!そうなの!?
嘘だよね?嘘って言ってよ炭治郎ぉぉぉ」


「そ、そんな事俺に言われても…!」




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──────────

ここで大正コソコソ噂話!

冨岡さんの屋敷に咲いていた木槿は暑さに強く、夏の花の代表でもあるんですよ。
たしか花言葉は「信念」だったような…。

他にも、庭には四季折々の花が咲いているそうです!

以上、竈門炭治郎がお伝えしました!

──────────

嘴平伊之助.→←二度あることは三度ある.



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作者名:Hana :*・ | 作成日時:2020年7月9日 17時

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