◇３２ ページ32
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廉「俺はAがここにおるから頑張って受験してん」
確かに、高校生だった君を考えるととても信じられなかった。
宿題なんてやった覚えは一度もないし、
私が教えてるのにすぐに疲れたといって逃げる。
その癖私の恋愛事情にはびっくりするほど食い付きが良くて･･･
なんの為に家庭教師をしてるのか時々溜め息をつきたくなるくらい、
勉強にやる気がなかったのだ。
廉「Aが先生ちゃうかったらあそこまで頑張らんかった･･大学なんて行く気すらなかったし」
そんな真っ直ぐに気持ちをぶつけられても、私の中で決心はまだつかない。
でも、私がいたから頑張れた。
その一言が何よりも意味を持っている。
実際、ちゃんと入学出来ている事にすごく嬉しさを覚えていた。
少しでも私がキッカケになれたなら、
彼のやる気に繋がったのなら、
それでいいのかなって。
好きな人がいるからその大学に行こう、、
そんなの簡単に叶えられる訳が無い。
そんなのを理由に大学受験するのも少し違うかもしれないけど
でも廉くんはそんなちょっとした理由でも諦めないで勉強したんだ。
勉強した先にいい結果が待ってない事も承知の上で、、
自分の人生の大事な時期を私に傾けた。
廉くんと一緒にいたら毎日が楽しいのかな、？
そう考える事ももちろんあるけれど、、
廉「･･でも、Aがそれで迷惑に思うなら、･･俺は諦めるで、？」
彼は周りもちゃんと見えるようになっていた。
でも苦しそうに今にも泣きそうなその顔。
その表情が彼の本心を表していた。
最終的に決めるのは全部自分、、
どんなに言い訳したってそれは変わらない。
どういう答えを出したらいいのか、廉くんの立場を考えると余計にわからなかった。
『もうちょっと、考えさせて、？･･自分がどうしたいか分かんないの、ほんとごめん』
どこまでも純粋な彼をすぐに受け止めてあげれない自分が情けない。
廉「おん、ずっと待つからええよ？その変わり、ちゃんとした答え聞かせてな」
紫耀の事をまだ引きずってクヨクヨしてる、未練タラタラな自分がとてもカッコ悪かった。
どうやったらちゃんとした答えが見つかるのか。
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ななみ(プロフ) - 廉君と両思いになってよかったです。まるで映画みたいにドキドキ、ハラハラしながら、焦ったくなりながら、最後には温かい気持ちになりました。素敵な作品を読ませていただき、ありがとうございます。他の作品も読ませていただきます。 (2019年11月11日 1時) (
レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - muheさんのお話、Twitterやインスタでも読ませて頂いてます！このお話は特に大好きなお話なので続編希望です！これからも応援してます！ (2019年7月7日 13時) (レス) id: 41431b5220 (このIDを非表示/違反報告)
みなゆか(プロフ) - 続編だしてほしいです！！ (2019年5月29日 2時) (レス) id: f99e6b0772 (このIDを非表示/違反報告)
おむ(プロフ) - 一気に読んでしまいました(>_<)一途な廉くんが素敵で素敵で、すごく感動してきゅんきゅんしました。このお話ほんと大好きです！！ありがとうございます！ (2018年8月26日 14時) (レス) id: 45e922be8f (このIDを非表示/違反報告)
ちあ(プロフ) - はじめまして。完結おめでとうございます。読み始めたのは最近なのですが、毎回更新を楽しみにしていました。とても感動しました。何度も泣いてしまったりして...こんな素敵なお話をありがとうございます。 (2018年8月16日 13時) (レス) id: f185f740ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年7月16日 0時
