◇２５ ページ25
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しょうがない、、。
悔しい事にそんな簡単な言葉を自分に言い聞かせては何とか納得しようと私は必死だった。
だって、過ぎたことはやり直せない。
後悔して、ああしとけば良かった。こうしておけば･･って永遠に思い続けても結果は同じなのだ。
変えられるのは未来だけ、。
過ぎた過去はどうする事も出来ない。
それはもう割り切るしか方法がないのだ。
『大学は、･･どうするの、ッ』
そんなの聞いたって聞かなくたって答えは知っていたのに･･
それでも彼の口から確かなそれを確認したかった。
紫「･･辞めてきた」
『そ、っかッ、』
崖は一気に崩れ落ちた、。
足場はほんの僅かで･･それさえも、自分で踏み崩してしまったらしい。
少しの勇気があれば、なんとでもなったはずだ。
どちらかが思った事を素直に口にしていたら、こんなにも残酷な結果にはなっていなかっただろう。
お互いがお互いを思うが余りに、形が壊れるのが怖かった。
だから、辛いって分かってて、言えなかったんだろう。
自分じゃない誰かを好きと言われて、別れようと言われた時のその絶望感は
想像しただけで、考えただけで私達の胸を強く痛めつけた。
紫「幸せにしてもらい？」
『へ、』
彼はゆっくりと私から自分の手を離した。
それだけでとても苦しい、。
触れられるだけで安心出来たのに、、それがなくなると目の前に彼がいても程遠く感じてしまう。
彼はもう、私の彼じゃ･･ないんだ。
幸せにって･･そんな軽々と言わないでもらいたい。
『私は･･紫耀に幸せにして欲しかった、』
最後のわがまま、。
でもそれさえも叶うことは永遠にない、。
紫「おん･･ごめん･･･ッ」
ただただ謝るだけ、そんな煮え切らない彼の姿に少しの苛立ちと不安が消えない。
でも、こんなモヤモヤした感覚をずっと引きずる訳にもいかず･･
紫「今日は、別れをいいに来た」
『･･うん』
今すぐにでも泣き崩れそうな自分を何とか頑張らせる。
静かに、現実を受け入れられるようにと･･ゆっくり確実に･･
ごめんね、なんてそんな切ない別れ方はごめんだ。
私だって彼だって未練は残るし前に進めない。
『紫耀･･今まで、ッありがとう』
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ななみ(プロフ) - 廉君と両思いになってよかったです。まるで映画みたいにドキドキ、ハラハラしながら、焦ったくなりながら、最後には温かい気持ちになりました。素敵な作品を読ませていただき、ありがとうございます。他の作品も読ませていただきます。 (2019年11月11日 1時) (
レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - muheさんのお話、Twitterやインスタでも読ませて頂いてます！このお話は特に大好きなお話なので続編希望です！これからも応援してます！ (2019年7月7日 13時) (レス) id: 41431b5220 (このIDを非表示/違反報告)
みなゆか(プロフ) - 続編だしてほしいです！！ (2019年5月29日 2時) (レス) id: f99e6b0772 (このIDを非表示/違反報告)
おむ(プロフ) - 一気に読んでしまいました(>_<)一途な廉くんが素敵で素敵で、すごく感動してきゅんきゅんしました。このお話ほんと大好きです！！ありがとうございます！ (2018年8月26日 14時) (レス) id: 45e922be8f (このIDを非表示/違反報告)
ちあ(プロフ) - はじめまして。完結おめでとうございます。読み始めたのは最近なのですが、毎回更新を楽しみにしていました。とても感動しました。何度も泣いてしまったりして...こんな素敵なお話をありがとうございます。 (2018年8月16日 13時) (レス) id: f185f740ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年7月16日 0時
