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『え、まって･･ごめん』
罪悪感はどんなに謝ったって消えることはない。
報われたいからと、何か意味のある行動をおかしても･･
きっと岸くんはそれを許してはくれないし、納得もしないだろう。
岸「どんだけ俺の気持ち踏みにじるわけ、？」
今にも泣きそうなしんどそうな顔。
私がどんなに彼を好きになろうと努力しても岸くんの傷はえぐるだけだろう。
自然に、あの子みたいに･･
岸くんにキュンとして、
普通に恋ができてたなら
こんなに複雑な感情は抱かなかった。
岸「俺だってそれなりに意地張ったんだよッ」
分かってくれ･･と、その思いが声色から伝わってきた。
岸「そっちが俺を困らせるんだったら、俺だってとことん困らせてやろうって」
目を逸らした君はキョロキョロと泳がせていた。
岸「けどさ、気持ちこっちにねぇのに付き合ったって、何も嬉しくねぇよッ」
･･そう、それだ。
君がいつも笑顔の裏に隠していたのは、
その胸の痛くなるような苦しそうな表情。
彼はわたしに、初めてその顔を見せたのだ。
『･･ごめん』
謝ったって結果は同じ。
そうは分かっていても出てくる言葉はそればかり。
たった3文字のあっけなく消えていく、何とも無責任な言葉だった。
岸「謝んなよッ･･」
岸くんは手をギュッと握りしめて、何かを抑えているようだった。
そんな彼に私は何ができるのか･･
考えてもそれは全く思い浮かばないし、ましてや彼はそれを望んでいるのかも怪しかった。
私は彼の目の前に行き、真正面から頭を下げた。
『本当に、ごめんなさいッ』
深々と、これで何か変わることに期待をした訳じゃないが･･
岸くんにそれを分かって欲しかった。
岸「だから謝んなってッ！！」
強く言い放った岸くんの言葉、。
それは少し棘があって･･･
彼は自分からちょっとずつ、私との距離を縮めてきた。
『き、岸くん、ッ？』
彼からは想像のつかない空気がもっと困惑を招く。
岸「謝るんだったら、」
−−−ガシッ
岸くんに肩を強く掴まれて、そこがジンジンと熱くなる。
なんで、どうして･･
それは分からないけど、私は震えていた。
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まい - 岸くん。。。きゅんきゅんでした！素敵なお話ありがとうございます！！ (2023年1月3日 0時) (
レス) @page31 id: e5435e7bdd (このIDを非表示/違反報告)
すかい - とても素敵な作品でした。ありがとうございました^ - ^ (2020年3月14日 21時) (レス) id: c9cd880fe4 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 切ないながらも、ハッピーエンドに繋がって良かったですね。付き合った後のストーリーも読んでみたいです。よろしくお願いします。 (2019年5月1日 22時) (レス) id: 5ca5d758c8 (このIDを非表示/違反報告)
えり - とっても面白くて一気に読んでしまいました。ハッピーエンドで良かったです。 (2019年2月24日 23時) (レス) id: d711019fff (このIDを非表示/違反報告)
bobrobert0830(プロフ) - 申し訳ありません。呼び捨てで投稿しちゃいました。muhe様の作品を楽しみにしております。 (2018年11月17日 23時) (レス) id: 79705ce3c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年6月11日 21時
