子犬の廉くん ~Ren.Nagase~

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わたしの常識が間違っていなければ、






犬は普通、擬人化しないと思うのですが･･








『あ、あの』






廉「信用できないんやったらAのこと言ったるよ」








こんなことが本当にあるのだろうか･･







とても信じ難いが、事実なのだから仕方がない。








廉「Aの好きな食べ物はハンバーグ。毎日風呂上がりに牛乳飲むのが日課で、普段は中手企業のOLとしる」







す、すごい。






ガチで、わたしの友達でも分からないような情報まで的確に、






やっぱり、今私が見ているのは擬人化した廉、なのだろうか。








廉「ちなみにカップは」







『ちょちょちょちょっちょいっっ！！』







廉「なに？」








『なに？じゃないよっ！！！』









こいつ、今なんて、？






因みに･･とかいって、わたしのバスト言おうとしたよね、？








『ある意味ストーカー･･』







廉「はぁ？被害妄想もええところやわ」








被害妄想って･･いやいや、普通に考えて、どう見てもわたしが被害者ですよね？








『てかなんでカップなんか知ってんの、？』








廉「お前の胸なんて初めて会った時に顔面で触れてんねん」








よりによってなんでこんな･･






あんな柴犬がこんな生意気なヒョロなが男になるとは･･誰が想像するよ。






せめてもっと素直で可愛らしい子がよかった。








廉「Aってほんまにペちゃパイやなっ！！」







あぁーマジムカつく。






なんだ？こいつ。







なんかすんなりと受け入れてしまう自分にも呆れてしまう。








『うるさいっ！早く元の姿に戻ってくれない？』






廉「嫌や」






『はぁ？！』







こいつ、命を助けた私に口答え？






･･ありえない。








廉「てかお前な、ドッグ用のシャンプーいつなったら買ってくれるん？」







『それはだって、私のと同じでいいかな？って･･』








何気、ドッグ用って高いし買いに行く暇もそうなかったから･･っていう言い訳。








廉「お前のせいで俺の髪、めっちゃキシキシやねんけど。シャワーの水圧めっちゃ強いし、あとドライヤー。してもええけど弱でしてくれへん？うるさくてたまらんわ」








こいつ、ほんと言い放題だな








『しょ、しょうがないでしょ！！動物飼うの初めてなんだから！！』







廉「ほんま、だから風呂嫌いやねん」









なんなの、これ

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