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場所を移し、テーブルを挟んでわたしの真正面に座った廉。
廉「俺が寂しすぎて死んでもええんやなっ」
テーブルに両腕をつき、顎をちょこんとのせてそんな事を言ってきた。
脅し文句が可愛いのはさておき、
『ウサギじゃないんだから』
そこは冷静につっこんだ。
廉「寂しくて死ぬんはウサギだけちゃうもんっ!」
口を尖らせ、完全に拗ねてるご様子・・
君もなかなかしぶといな。
『ウサギとは理屈が違うのっ!あれはそういう生き物なの分かる?廉は違うでしょっ』
ほらまた、仕事が中断された。
構って構って言わなきゃすぐに終わって思い通りにいくのになって、
ちょっと効率的なのを考えてしまった。
廉「あんな耳めっちゃ長いやつらと同じ扱いされる方がごめんやわっ」
君は我が道をいくね・・
同種だけだと思ってたけど、まさかウサギまで敵対心があるとは
『そういうこと言わないのっ!』
廉「もうAさっきからずっとそればっかや」
『そればっか?』
聞けば不満がおありのようで・・
廉「構ってはお説教ちゃうねんっ!!」
・・確かに、そう言われてみればそうかもしれない。
『それはごめん、もうちょっとだけ我慢して?』
念を押して言ったけど
廉「無理」
君は " 待つ " という行為が死ぬほどできない。
まあ何故かとつき止めれば、それはしょうがないのだけれど・・
廉「なぁなぁ早よぉ!!」
廉に押された衝撃でパソコンのキーボードを押してしまった。
・・・・・、
『うわぁぁあああああ!!!!!』
最悪な事件が起きました。
書いていたデータが全消去。
『れんっ!!』
廉「ごめんなさいごめんなさいっほんまごめんって・・でも今のはAが悪いやろっ!!」
『はぁ?!』
素直に謝っといてなんで私のせいにする?
廉「構ってくれへんからこうなるんやで?」
『いやちょっと待っててって言ったじゃん』
廉「待っとったやん!!いつになっても全然構ってくれへんねんもん」
それを言い出したら切りがないのに
『はいはい私が悪かった、もういいから終わるまで待っててよ』
私の疲れきった低めの声に何かを察したのか
廉はすぐ不安な顔をして大人しくなった。
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まい - れんくん子犬最高でした!!またまた素敵な作品ありがとうございます!! (2023年1月4日 23時) (レス) @page34 id: e5435e7bdd (このIDを非表示/違反報告)
まなみ - いい作品ありがとうございます!れんれんかわいすぎます( *´艸`)あんな可愛い子がほしかった… (2019年12月22日 18時) (レス) id: 0d9bac845e (このIDを非表示/違反報告)
よーぐると - 完結おめでとうございます!スッゴくおもしかったです!一気に読んじゃいました(笑)muheさんの作品いつも読ませてもらってます!これからも頑張って下さい♪おーえんしてまーす(^^) (2019年1月12日 10時) (レス) id: 36d39b543c (このIDを非表示/違反報告)
彩藍(プロフ) - とにかく永瀬君が可愛い…!タイトルを見た瞬間に、即読みました…笑 こんなに可愛いくて、暖かいお話に出会えて幸せです(*´`)これからも、muheさんの作品を楽しみにしてます! (2018年10月12日 16時) (レス) id: 0a70532ba2 (このIDを非表示/違反報告)
夕(プロフ) - 今日初めて読んだんですが、すごくいいお話です! 廉くんがかわいすぎてきゅんきゅんします! あと、足大丈夫ですか、?? (2018年7月31日 23時) (レス) id: 29f94e2bfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2018年6月4日 19時