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･
『れん？』
わたしはしゃがみ込んで廉と同じ高さに目線をあわせた。
廉「なに、？」
この不安に押し潰されそうな時の廉の目･･･
飼い主の顔色を伺って、無理だけはして欲しくない
『何か言いたいことがあるなら言っていいよ？』
そう言うと君は徐ろに私の顔に近づいてきた。
『れん？』
まっすぐに私を見てくるから、その目から逃げることは出来なくて
わたしと廉の距離が０ｃｍになった時、なんとも言えないざわめきが私の中を支配した。
『なに、してんの？』
廉はわたしにキスしてきたのだ･･
しかも、何を思ってそうしたのかは分からないけど、
当たったのは唇ではなく、頬でもなく･･
唇のすぐ真横。
廉「俺が犬やなくて人間やったら、今のドキッとした？」
君の存在すら信じ難いものなのに、なんでこうまで私を振り回すのかな、？
『何言ってんの？からかわないでっ！』
でも廉は至って真剣な表情だった。
廉「からかってへんもんっ！！好きやもんっAのこと！！大好きやもんっ」
このぎこちない空気に勝てるわけがない。
廉「俺、嫌われたないから我慢しとったけど、言ってもええなら全部言うで？」
君はずっと何を我慢してたのか･･
ずっとずっと、私に何を言いたかったのか
深く呼吸をして廉に答えた。
『うん、言っていいよ？』
でも、まだ君の決心が定まってないからか急に目線をそらし始め･･
またいつものようにギュッと私の服を握った。
廉「･･あんな、俺」
ゆっくりと私に目線を戻した君は、もう既に苦しそう。
『うん』
優しく返事をしてあげると次の言葉がでてきた。
廉「Aの事、めっちゃ好きやねん！！･･やから誰にも渡したくないし、邪魔されたくないッ」
もう片方の手で私の服をギュッと握って、それはだんだんと強さを増した。
廉「ずっと一緒におりたいっ･･でも例えそれが叶ったとしても、そこに他の誰かがいるんは絶対嫌やねんッ」
ゆっくりと流れ落ちたその涙をわたしは拭いはしなかった。
いつも手を差し伸べるのは私から･･
本当にわたしを自分のモノにしたいなら、自分からきてほしい･･
何故かわたしは、ここで強気になったのだ。
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まい - れんくん子犬最高でした！！またまた素敵な作品ありがとうございます！！ (2023年1月4日 23時) (
レス) @page34 id: e5435e7bdd (このIDを非表示/違反報告)
まなみ - いい作品ありがとうございます！れんれんかわいすぎます( *´艸｀)あんな可愛い子がほしかった… (2019年12月22日 18時) (レス) id: 0d9bac845e (このIDを非表示/違反報告)
よーぐると - 完結おめでとうございます！スッゴくおもしかったです！一気に読んじゃいました(笑)muheさんの作品いつも読ませてもらってます！これからも頑張って下さい♪おーえんしてまーす(^^) (2019年1月12日 10時) (レス) id: 36d39b543c (このIDを非表示/違反報告)
彩藍(プロフ) - とにかく永瀬君が可愛い…!タイトルを見た瞬間に、即読みました…笑 こんなに可愛いくて、暖かいお話に出会えて幸せです(*´`)これからも、muheさんの作品を楽しみにしてます! (2018年10月12日 16時) (レス) id: 0a70532ba2 (このIDを非表示/違反報告)
夕(プロフ) - 今日初めて読んだんですが、すごくいいお話です！ 廉くんがかわいすぎてきゅんきゅんします！ あと、足大丈夫ですか、？？ (2018年7月31日 23時) (レス) id: 29f94e2bfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年6月4日 19時
