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廉「なぁ遊んでよ」
後からわたしの肩にちょこんと顎をのせて・・
日に日に甘え上手になっている廉、。
それと、肩に感じるちょっとの重みがなんか心地いい。
廉「A聞いとる?」
顔を傾けてわたしの顔を伺ってくる。
ほんと、思えば思うほど腹が立つ。
『顔、近いってっ!』
手でシッシッと追い払うようにすれば、君はわたしを馬鹿にする。
廉「なに、照れてるん?」
人を馬鹿にするような最悪な笑顔、。
『照れてないっ!!てか廉に照れたところで何もないでしょ』
廉「ええやんっ!禁断の恋!!」
こいつ分かってんのかな・・
時々心配になるくらい。
『禁断の恋って、なんかちょっと違くない?』
恋愛対象が動物となると意味合いが変わってくる。
廉「同じようなもんやんっ!それより!!んっ!!」
そう言って廉から渡されたのは、
彼の1番のお気に入り、ロープ製のおもちゃ。
『ねぇ、そろそろ買い替えない?』
見た感じからしてボロッボロ。
色も新品の時に比べてかなり薄汚れている。
端っこの方とか糸くず出てるし・・・
廉「嫌やっ!これがええねんもん」
『いや、だけどもうそれ寿命じゃない?壊れる寸前じゃん』
廉からそのおもちゃを取ろうとしたんだけど
廉「あかんっ!次触ったらシバくぞっ!!」
『しばくって』
ボロボロのおもちゃ一つにどんだけ愛着があるのだろうか
『ねぇ、全く同じの買ってあげるからっ!ね?』
とは、言ったけど
廉「これやないとあかんねんもん」
廉はそれを離そうとしない。
『そんなにそれ好きなの?』
聞けば即答に頷いた。
廉「やってAが初めて買ってくれたおもちゃやもんっ!」
『へ』
そんな理由、?
てっきり落ち着くからとか、そういう理由なんだろうなって思ってたんだけど
『初めて買ったの覚えてるんだ』
廉「当たり前やんっ!」
ニッコリ笑った廉はちょっと嬉しそう。
理由があまりにも可愛いもんで、ちょっとビックリした。
そう、廉ってこういうとこだよな。
思い出深い分、大事にしたいんだろう・・
そう解釈したけど、
廉「・・あ、もげたっ!!」
前言撤回。
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まい - れんくん子犬最高でした!!またまた素敵な作品ありがとうございます!! (2023年1月4日 23時) (レス) @page34 id: e5435e7bdd (このIDを非表示/違反報告)
まなみ - いい作品ありがとうございます!れんれんかわいすぎます( *´艸`)あんな可愛い子がほしかった… (2019年12月22日 18時) (レス) id: 0d9bac845e (このIDを非表示/違反報告)
よーぐると - 完結おめでとうございます!スッゴくおもしかったです!一気に読んじゃいました(笑)muheさんの作品いつも読ませてもらってます!これからも頑張って下さい♪おーえんしてまーす(^^) (2019年1月12日 10時) (レス) id: 36d39b543c (このIDを非表示/違反報告)
彩藍(プロフ) - とにかく永瀬君が可愛い…!タイトルを見た瞬間に、即読みました…笑 こんなに可愛いくて、暖かいお話に出会えて幸せです(*´`)これからも、muheさんの作品を楽しみにしてます! (2018年10月12日 16時) (レス) id: 0a70532ba2 (このIDを非表示/違反報告)
夕(プロフ) - 今日初めて読んだんですが、すごくいいお話です! 廉くんがかわいすぎてきゅんきゅんします! あと、足大丈夫ですか、?? (2018年7月31日 23時) (レス) id: 29f94e2bfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2018年6月4日 19時