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とりあえず、廉をリビングに連れてきてベッドに寝させてあげた。
最初はわたしも怒ってたんだけど･･
落ち着くっていうし、今はいいかな。
『大丈夫？』
廉「おん」
なにか気の利いた言葉を言うわけでもなく･･
ただひたすらそんな言葉でキャッチボールを続ける。
言いたくなったら自分から言うだろうって、
焦ったらきっと廉がしんどくなるだけ。
わたしは廉の様子を伺うことにした。
廉「あんな、」
『うん』
廉「俺、ペットショップで売られててん」
それは子犬の廉からしたらうろ覚えに近いくらい前のことだろう。
廉「ガラス越しにみんな俺のこと見とってな、可愛いって言うくせに誰も買ってくれへんかってん」
私達からしたら良くあること、。
何故なら、可愛いと簡単に言えても
その命を責任をもって育てる意思がないからだ。
飼ったところでちゃんと面倒を見れるのか、
中途半端な気持ちで動物は飼えないことを小さい子を持つ母親はよく言うだろう。
わたしもそうやって育ってきたのだ。
廉「けどな、一人おってん。周りとは比べもんになんないくらいのオーラでな、俺のことめっちゃ可愛いって･･」
懐かしむように話す廉はやっぱりどこか苦しそう。
廉「その子な、その日に俺のこと買ってん」
静かに聞いていれば、だんだんと分かってくる廉の過去･･
廉「最初はめっちゃ可愛いって･･でも気付いたらそれはカメラとかスマホの前だけ、俺のことなんかほんまは求めてなかってん」
なんとなく察してしまった。
それに自分も辛くなる。
やっぱり･･やっぱり････、、
その時、テレビではCMが流れていた。
前に廉が見るのを嫌がった、月9の恋愛ドラマのやつ。
主演は人気上昇中のモデル。
誰もが認める、美人さんだけど･･･
その時、廉は口にした。
廉「俺の前の飼い主、この人やねん」
なんだろう、目の前にいる廉が
どこか遠い存在に感じてしまった。
この切なさは、一体なんなんだろうか。
『･･やっぱり芸能人だったんだね』
怯えるような、でもどこか求めてるような、
そんななんとも言えない複雑な目をする君に
わたしはなんとなく気付いていたのかもしれない。
まだ前の飼い主が忘れられないんだって。
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まい - れんくん子犬最高でした！！またまた素敵な作品ありがとうございます！！ (2023年1月4日 23時) (
レス) @page34 id: e5435e7bdd (このIDを非表示/違反報告)
まなみ - いい作品ありがとうございます！れんれんかわいすぎます( *´艸｀)あんな可愛い子がほしかった… (2019年12月22日 18時) (レス) id: 0d9bac845e (このIDを非表示/違反報告)
よーぐると - 完結おめでとうございます！スッゴくおもしかったです！一気に読んじゃいました(笑)muheさんの作品いつも読ませてもらってます！これからも頑張って下さい♪おーえんしてまーす(^^) (2019年1月12日 10時) (レス) id: 36d39b543c (このIDを非表示/違反報告)
彩藍(プロフ) - とにかく永瀬君が可愛い…!タイトルを見た瞬間に、即読みました…笑 こんなに可愛いくて、暖かいお話に出会えて幸せです(*´`)これからも、muheさんの作品を楽しみにしてます! (2018年10月12日 16時) (レス) id: 0a70532ba2 (このIDを非表示/違反報告)
夕(プロフ) - 今日初めて読んだんですが、すごくいいお話です！ 廉くんがかわいすぎてきゅんきゅんします！ あと、足大丈夫ですか、？？ (2018年7月31日 23時) (レス) id: 29f94e2bfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年6月4日 19時
