番外編_13 ページ29
･
きっと、紫耀くんに対する接し方が分からないのは廉の存在が頭の中でチラついてるからだろう。
それを考えると、もう誤魔化し用がない。
そう、私は、、
廉の事しか頭にないんだ。
廉が悲しむなら、その悲しみを綺麗に取り除いてあげたい。
そう思う気持ちが何になるのかは分からないけど、
きっと私は今後も彼氏より弟を優先してしまうだろう。
それが不純なものと分かっていても、それを廉にもう一度伝える勇気はどこにもなくて。
それが正しき道ではないことを知っていても、、
やっぱり優先するのは弟の望む未来なわけで、。
小さい時からずっと傍にいた。
生意気でウザったくなるような、そんな在り来りな姉弟の在り方だったけど、
でもずっと大好きで可愛い、
そんな誇りに思う私だけの自慢の弟なんだ。
そう思うとどこかでモヤッたい気持ちは晴れてしまって、、
あんなに悩んでたのが嘘みたいに、、
自分の中で答えを作ってしまった。
そうなったら、もうここにいる必要は無い。
早く家に帰って廉に伝えたい、。
世の中のルールを理解した上で、その中で思う自分の気持ちを、
姉としても女としても、
彼にはちゃんと向き合って伝える必要があると。
『ごめん紫耀くん･･わたし、ッ』
床に置いた自分の鞄を持ち直して彼に伝えようとする。
だけど君は、私が帰りたいという言葉を口にする前に
紫「今日泊まってってよ」
無理矢理にでもそれを認めてはくれなかった。
『あのッ、ほんとごめん･･私、廉と話したいのッ』
紫「いつでも会えるじゃん」
確かにそうかもしれない、。
同じ家に住んでたらそんなのいつでもって思うだろうけど、、
でも、答えが出てしまったら･･もう伝えたいって思うのは今しかないんだ。
『お願いッ、帰らせて？』
紫「嫌だ」
帰りたいのに帰してくれない。
でも私はそれを責める立場では全くなくて･･
『廉と話さなきゃいけないのッ、お願いッ！！』
ただただ分かってもらえないこの感情に、必死でお願いするしかなかった。
紫「それ、なんなの？」
『え、』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2530人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まい - きゅんきゅんが止まらないです(;_;)れんくんの想いに泣ける。。。これからも作品楽しみにしています！頑張ってください (2023年1月2日 0時) (
レス) @page36 id: e5435e7bdd (このIDを非表示/違反報告)
non - 本編からすべて一気読みさせて戴きました！めちゃくちゃ続きが気になってたまらなかったです笑みんなの切なさとドキドキとワクワクがとても共感できてとても面白かったです！ぜひ良ければですが、お互い円満に兄弟離れして廉くんに彼女ができる話とか読んでみたいです！ (2021年6月29日 4時) (レス) id: 0f3ccab3be (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったけど、、、、廉くんが心の中で思うだけで終わって欲しかった (2020年6月8日 23時) (レス) id: 60bc8fd027 (このIDを非表示/違反報告)
j1gu1wa(プロフ) - こんにちは 番外編楽しみに見てます！廉くんが切ない〜ついつい幸せになって欲しくなっちゃいます廉くんに！ (2019年3月8日 19時) (レス) id: 48f45132bc (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - 番外編とても嬉しい！！ワクワクしました！！ (2019年2月20日 0時) (レス) id: c3269c959d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：muhe
| 作成日時：2018年5月22日 0時
