番外編_9 ページ25
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" お願いやからそういう事せんで "
朝にそう約束したばかりなのに、、
私は早速廉との約束を破ろうとしていた。
タイミングは本当に最悪で、、
−−−ガチャっ。
玄関の扉が開く音が2階まで響いてきた。
待ってたかのように帰ってきた廉、。
それと同時に階段をすぐに駆け上がってくる足音、。
ほら、最悪だ・・ッ。
変に焦ってるのはバレるからじゃなくて、廉と2人だけの約束をしたからだろう。
『紫耀くんッお願いだから離れて、ッ?』
近付いてくる紫耀くんに必死に説得するけど、それが叶う前に・・
廉「姉ちゃん開けるで?」
−−−ガチャッ
それは悲劇を生んでしまった。
廉「紫耀来て・・る、ん」
言葉を詰まらせた廉、。
それもそのはず、。
そういう事はしないでって言われたばっかなのに、、
『廉、待って違うのッ』
私は紫耀くんに押し倒されたままだった。
廉「俺めっちゃ空気読めん奴やん!!」
そうやって納得しようとしてるけど、
廉は今にも消えそうな目で、私を見ていた。
『れ、ん・・』
この状況でいい言葉なんて思いつかない、。
廉「昼間っからとかどんだけ欲求不満なん?」
急に口数増やして、それなのに目には涙が溢れそうで・・
『廉ッほんとに違うのッ、!』
なんでそれを全力で否定しようとしてるのだろうか。
紫「別にええやろ?付き合ってんだからッ」
『紫耀くん、』
私は紫耀くんにも最低な態度をとってしまったらしい。
廉「・・おう、せやなッ」
声を震わして最後に私を見ると、
廉「ごゆっくりどうぞッ、」
−−−バタンッ。
廉はそれだけ言って勢いよく扉を閉めていった。
『れんッ』
ちゃんと話がしたい。
そう思うのに、
−−−グイッ。
紫耀くんに引き留められてまた身動きが取れなくなってしまう。
紫「何で廉なの?」
『えッ』
紫「ねぇ、俺だけ見て?お願いだから」
『・・ッごめん、』
謝ることしか出来ないなんて、無力すぎて情けなかった。
ほんと、私は何がしたいんだろう、。
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まい - きゅんきゅんが止まらないです(;_;)れんくんの想いに泣ける。。。これからも作品楽しみにしています!頑張ってください (2023年1月2日 0時) (レス) @page36 id: e5435e7bdd (このIDを非表示/違反報告)
non - 本編からすべて一気読みさせて戴きました!めちゃくちゃ続きが気になってたまらなかったです笑みんなの切なさとドキドキとワクワクがとても共感できてとても面白かったです!ぜひ良ければですが、お互い円満に兄弟離れして廉くんに彼女ができる話とか読んでみたいです! (2021年6月29日 4時) (レス) id: 0f3ccab3be (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったけど、、、、廉くんが心の中で思うだけで終わって欲しかった (2020年6月8日 23時) (レス) id: 60bc8fd027 (このIDを非表示/違反報告)
j1gu1wa(プロフ) - こんにちは 番外編楽しみに見てます!廉くんが切ない〜ついつい幸せになって欲しくなっちゃいます廉くんに! (2019年3月8日 19時) (レス) id: 48f45132bc (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - 番外編とても嬉しい!!ワクワクしました!! (2019年2月20日 0時) (レス) id: c3269c959d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2018年5月22日 0時