番外編_2 ページ18
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廉「で、どうなん?うまいん?」
私のことは気にせず、お構い無しの言葉、。
『そういう事聞いてこないでよッっ』
廉「て事はもうやったんや」
『・・』
何も言い返せなくて変な間が空いてしまう。
廉「、そうなんや」
私が見てないとでも思ってるのか廉はちゃんと苦しそうな表情をしていた。
やっぱり、あれは本当だったのかなって・・まさか本人に直接聞くわけにもいかないし、。
探り探りで正解を探していくしかなかった。
『てか仮にやってたとしていつすんの?』
廉「え?」
『友達の家泊まるって家留守にしたことないでしょ馬鹿』
廉「え、・・え?」
家で弟と過ごすのんびりした空間がとても落ち着く。
私は家が好きなのだ。
だからお泊まりなんてした事ないし、
それに、廉が一人でご飯を食べる事になるのはとても酷に思っていた。
『全部言わせないでよ』
紫耀くんと付き合い始めたのは本当に最近の話、。
お互いを知っていくのにそんなハイスピーディなこと、私はとても無理なのだ。
廉の表情を伺うと、
変なため息、いやホッと息をついているのか。
『・・ごめんね?』
余計なことしなきゃいいのに、私は弟を大事に思いすぎていた。
廉「何が?」
『・・私がお姉ちゃんで、』
廉「どういうこと?」
『お風呂はいってくる』
やっぱり突き詰めるのはとても怖くて、お風呂に逃げようとしたのに、
廉「待ってよッ、!」
廉に腕を掴まれて自分の発言にとても後悔してしまった。
廉「何で姉ちゃんやと謝らなあかんの?」
『・・』
廉「何?言ってやっ」
『・・この前、私起きてた』
廉「はッ?」
なんの事だか考える素振りはなかった。
きっと、心当たりは廉も一つだけだったのだろう。
本当に言ってよかったのか、聞いてよかったのか私は未だに自信が無い、。
廉「はっ?何言うてんの?全然分からへんねんけど」
でも一応の嘘をつく廉。
もう確信に変わっていたのかもしれない。
『周りに人いないのに、冗談であんな事する訳ないじゃん。自分の弟だもん・・ちゃんと分かるよ、ごめん、ほんとごめん』
廉「なんで姉ちゃんが謝んねん、」
ボソッと呟いた廉の言葉はとても弱くて、、
『それしか、出来ないから』
私のどうしようもない言葉に彼を黙らせてしまった。
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まい - きゅんきゅんが止まらないです(;_;)れんくんの想いに泣ける。。。これからも作品楽しみにしています!頑張ってください (2023年1月2日 0時) (レス) @page36 id: e5435e7bdd (このIDを非表示/違反報告)
non - 本編からすべて一気読みさせて戴きました!めちゃくちゃ続きが気になってたまらなかったです笑みんなの切なさとドキドキとワクワクがとても共感できてとても面白かったです!ぜひ良ければですが、お互い円満に兄弟離れして廉くんに彼女ができる話とか読んでみたいです! (2021年6月29日 4時) (レス) id: 0f3ccab3be (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったけど、、、、廉くんが心の中で思うだけで終わって欲しかった (2020年6月8日 23時) (レス) id: 60bc8fd027 (このIDを非表示/違反報告)
j1gu1wa(プロフ) - こんにちは 番外編楽しみに見てます!廉くんが切ない〜ついつい幸せになって欲しくなっちゃいます廉くんに! (2019年3月8日 19時) (レス) id: 48f45132bc (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - 番外編とても嬉しい!!ワクワクしました!! (2019年2月20日 0時) (レス) id: c3269c959d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2018年5月22日 0時