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それはまだ桜の花びらが、チラつく春の事だった。
ピンクに染まるアスファルトを歩く。
まだ新品の制服に身を包み、隣を歩くまだ仲良くなったばかりの紫耀に話し掛ける。
廉「なぁ、お前さっきからどこ見てるん？」
紫耀はさっきからどこか一点をずっと見つめていた。
紫「んー？あぁ」
なかなか口で言わんから、その目線の先に自分の目をもっていく。
廉「は？！」
紫「なに」
こん時、えげつないくらい驚いたのを俺はめっちゃ鮮明に覚えてる。
その驚きは、いろんな意味を秘めていた。
廉「お前、ああいう女がタイプなん？」
紫「ちょ、声でかいッ」
紫耀が見ていたのは、岸先輩と仲良く喋りながら登校する･･
俺の、姉ちゃんやった。
廉「あれ、俺の姉ちゃんやで？」
紫「えっ！！」
こいつの反応ほんま、おもろい。
驚かされたんはこっちなんに･･
年上を好きになったから？
･･ちゃう。
友達の姉を好きになったから？
それもちゃう。
俺が驚いたんは･･･
紫耀を勝手に自分のライバルと思ってしまったから。
それからの紫耀といったら、ほんま、頭ん中は姉ちゃんのことだらけ。
きもっちわるいくらいに姉ちゃんに惚れてった。
キッカケはほんまに些細で簡単なもんやった。
そんなんそこら辺に転がってる石と同じくらいの確率。
･･やのに俺は、そんな確率にすら、勝てるスペックを持っていない。
何をどう頑張っても、俺の、運命は変わらんやろうな。
どう頑張っても、
姉ちゃんとは付き合えない。
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まい - きゅんきゅんが止まらないです(;_;)れんくんの想いに泣ける。。。これからも作品楽しみにしています！頑張ってください (2023年1月2日 0時) (
レス) @page36 id: e5435e7bdd (このIDを非表示/違反報告)
non - 本編からすべて一気読みさせて戴きました！めちゃくちゃ続きが気になってたまらなかったです笑みんなの切なさとドキドキとワクワクがとても共感できてとても面白かったです！ぜひ良ければですが、お互い円満に兄弟離れして廉くんに彼女ができる話とか読んでみたいです！ (2021年6月29日 4時) (レス) id: 0f3ccab3be (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったけど、、、、廉くんが心の中で思うだけで終わって欲しかった (2020年6月8日 23時) (レス) id: 60bc8fd027 (このIDを非表示/違反報告)
j1gu1wa(プロフ) - こんにちは 番外編楽しみに見てます！廉くんが切ない〜ついつい幸せになって欲しくなっちゃいます廉くんに！ (2019年3月8日 19時) (レス) id: 48f45132bc (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - 番外編とても嬉しい！！ワクワクしました！！ (2019年2月20日 0時) (レス) id: c3269c959d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年5月22日 0時
