番外編_5 ページ21
・
廉「なぁ、」
『ん?』
廉「一緒に寝たい」
『え、』
一瞬ヒヤリとしたけど、
廉「変な事はせんよ、ほんまに一緒に寝るだけ・・あかん?」
既にお風呂に入っていた廉の髪の毛はもう乾きそうになっていた。
『別に、いいよ?』
姉弟だから出来ること、出来ないことのメリハリは大切で・・
それに苦しむと理解があるなら、、
してあげれることは全力で答えてあげよう。
それが私の考える弟思いな姉なのだ。
自分もお風呂を上がり、いつものように自分の部屋に足を進めた。
『廉、身長伸びた?』
隣に並ぶ廉を見て時の進みが早いことを実感する。
廉「そりゃ伸びるやろ」
懐かしさに浸りながら自分のベッドに二人で横になる。
いつもより狭く感じるこの妙なものも、今は少し心地よかった。
『あんなにちっちゃかったのにね(笑)』
愛おしくなっちゃって寝ながら彼の髪の毛を撫でる。
すると、
廉「あんま触らんといて」
廉は私の腕を掴んでそれを拒否した。
『なんで?いいじゃんっ』
廉「・・犯しても許してくれるん?」
真顔でそんな事言われたらこちらもいっぱい考えてしまう。
『っ、ごめん』
廉「俺、矛盾してるよな」
『なにが?』
廉「理性保てへんなら一緒に寝るとか言うなって話しやんか」
『そう、かな?』
モゾモゾ布団の中でゆっくり動く廉は、
その細い腕を私に巻きつけてきて・・
廉「俺が手出しそうなったら思いっきりビンタしてな?」
苦く笑いながらそういうと抱きしめる強さを増してもっと廉の方に引き寄せられた。
『すごいお願いだね』
廉「ほんまはキスしたい、」
しんどくなったのか私の肩で顔を隠す。
『私、背中向けといてあげるよ』
くるっと反対側に寝返りを打って廉に背中を向けた。
すると廉はまた私に腕を巻き付けてきた。
『ねぇ、そういうの余計辛くなんないの?』
普通に聞いてあげた方が廉も楽かな、と。
お構い無しに聞いてみれば
廉「いらん気遣いやで?」
いつもに近い廉の声。
顔を見なくてもやっぱり分かるのだ。
廉「姉ちゃん」
「ん?」
廉「おやすみ」
『おやすみっ』
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まい - きゅんきゅんが止まらないです(;_;)れんくんの想いに泣ける。。。これからも作品楽しみにしています!頑張ってください (2023年1月2日 0時) (レス) @page36 id: e5435e7bdd (このIDを非表示/違反報告)
non - 本編からすべて一気読みさせて戴きました!めちゃくちゃ続きが気になってたまらなかったです笑みんなの切なさとドキドキとワクワクがとても共感できてとても面白かったです!ぜひ良ければですが、お互い円満に兄弟離れして廉くんに彼女ができる話とか読んでみたいです! (2021年6月29日 4時) (レス) id: 0f3ccab3be (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったけど、、、、廉くんが心の中で思うだけで終わって欲しかった (2020年6月8日 23時) (レス) id: 60bc8fd027 (このIDを非表示/違反報告)
j1gu1wa(プロフ) - こんにちは 番外編楽しみに見てます!廉くんが切ない〜ついつい幸せになって欲しくなっちゃいます廉くんに! (2019年3月8日 19時) (レス) id: 48f45132bc (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - 番外編とても嬉しい!!ワクワクしました!! (2019年2月20日 0時) (レス) id: c3269c959d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2018年5月22日 0時