【HQ】婿に来てええですか -2-【宮治】 (ページ24)

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72.綺麗な両片想いページ24

侑side

特別会議で、Aちゃんの想い人である

お握りくんの正体が

実はサムである事を二人(ほんにんら)以外、全員に把握させた。

ほんで全面協力のもと

多少強引でもキッカケは大事やろと。

今頃ええ感じに進展したやろな、と

期待しとったんに帰ってきた俺の片割れは

腹減ってる時と同じくらいの険悪モードやった。

なんかやらかしたんか？と思えば、

「好きな男おるらしいねん」やって。

なんやねん！！！！

そんなんでいちいち落ち込んでたんかコイツは！！

侑「てか何で好きを後押ししてんねんアホか！」

治「そんなん言われてもあれ完全に好きの顔やったし
俺の事なんて最初からなんも意識してへんかったわ」

見るからにから回っとっるやん。

綺麗な両片想いなっとって

なんやこれはこれでめちゃくちゃオモロいんちゃう？

侑「二人して何で気付かんねん…(ﾎﾞｿｯ)」

治「あ？」

侑「はぁっ…で？」

今すぐにでも言ってやりたいが、

恐らく本人らで何とかせなあかん気がして

めちゃくちゃ我慢した。

昔っから割と何でも

飄々とやってのけてたイメージやけど

侑「どうすんねん。その男に譲るんか？」

治「…譲るってなんや。そもそも俺のやないし」

コイツ恋愛なるとこうもビビりになるんか？

くそオモロ。

飯にしか興味無いサムが

こんなにも深刻に恋煩っとるんやから

もう、既にめちゃくちゃ好きなんやろうな。

侑「まぁ簡単な話その男とAちゃんが
再会せえへんかったらええ訳やろ」

治「まぁ、そうやろな」

侑「時間の問題やなぁ～」

治「は？」

コイツを弄るんは何よりも楽しいけど、

まぁ普通にお似合いやし。

そこらへんの女に騙されて

面倒事でドロドロするんやったら

真面目に手伝ってやろうとか思うねん。

大きなお世話やとか言われそうやから

一生黙っとくけどな。

治「ツムお前…話混ざって聞いとったよな？
男のこと知っとんのか？」

侑「知っとる知っとる。
せやから時間の問題や言うたんや」

治「…俺らの知っとる奴なん？」

知っとるも何も、お前やっちゅーねん。

盛大なボケコントすなや、ほんま。

侑「Aちゃんが他の男と一緒におって、
それで幸せそうなん見て満足出来んねやったら
今のままでええんちゃう？」

治「……せやな」

いや、せやなってなんやねん、。