幽霊のキミ ~Yuta.Kishi~

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学校での彼たちしか知らない分、いつもは制服なのにそれが私服なことに違和感を感じる。






廉「先生ひとり？」、







『え？あ、うん、えっと･･』







特に廉くん、めちゃくちゃお洒落さんじゃん。







スタイルいいし、顔も綺麗だから、一瞬モデルさんかと思うくらい･･







すごく大人っぽくて、制服着てないとこんなにも印象違うんだね、。







いつもは付けないネックレスとか、なんか変に目がいっちゃって








例えが間違ってなければ、ちょっと見惚れてた。







廉「･･もしかして男待ち？」







『へっ？』








廉くんとはいろいろあって、未だに元の距離感を取り戻せず、焦りに焦って変な声を出してしまった。







廉「図星、？」







『あぁ、いや、違うよ？』








なんか嘘ではないけど、嘘のような･･






正解のない答えをひたすら探す。









廉「ほんま？」








そんな分かりやすく不安な顔をされると、こっちとしても胸が苦しい。









『う、うん。気晴らしにひとりで来てた』








彼の表情に探りを入れながら、傷つかない言葉を選ぶ。








廉「このあとは？」






『このあと？』








それを聞かれるとまた困ってしまう。







優太はこの後、どこか行きたいところ、あるのかな？








『たぶん、ないとおもう』








かなり変な日本語を使ってしまい、恥ずかしくなる。








廉「じゃぁ、こっち来てくださいっ！！」








そう言うと、私の腕を掴んだ廉くん。








『え、ちょ！？』







廉くんは店員さんに席を移動することを伝え、わたしはそのまま彼についていった。







ついた席には、さっき手を振った生徒達がいて







「おぉ、廉、お前強引だなぁ！！」






「先生ここっ！はい座って？」







男子高校生の中に、女教師がひとり混じるとか･･









なに、これ、どんな拷問、？








優太を探すけど、彼は一向に現れず･･








廉「A先生」







『あ、うん？』








生徒達のペースに流される。








廉「俺ら今度、卒業イベントでキャンプするんです」







『キャ、ンプ？』






廉「他の生徒とか先生達も来るんですけど、･･A先生来てくれませんか？」








どういうつもりなのか･･わたしはキャンプが嫌いなのに。








でも教え子たちと作る最後の思い出。








わたしは参加することにした。

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