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廉「・・それにっ!先生は全然可愛いし、オバサンって言うにはまだ若いやろ?」
そんな真っすぐに言われちゃうと、否定もしずらい。
『・・なんか、ありがとう』
廉「家まで送ります」
教師が生徒に送ってもらう・・
こんな事あって大丈夫なのかな。
仕方なくわたしは廉くんの隣を歩きながら家に帰ることにした。
『そういえばさ、廉くん進路決まったの?』
廉「はいっ・・進学します」
『そっか!勉強頑張ってるもんね!!』
廉くんの最近の姿を見てれば、どれだけ頑張ってるかがよく分かる。
『何系の大学?』
廉「・・教育」
『えっ』
てっきり、経営とかだと思ってたんだけど
『えっ廉くん先生になりたいの?』
廉「高校の数学の先生になりたいです」
予想もしてなかった答えにどうしても驚きを隠せない。
『なんで、数学の先生なの?』
前向いて歩いてたのに、廉くんは足を止めこちらを向いた。
廉「A先生が好きやから」
『・・え』
時が一瞬にして止まった。
なのに心臓はドクドクと動きをうるさくする。
廉「・・あ、えと、A先生の姿見てたら、ええなって。あこがれて・・」
何かを訂正するように、廉くんはそう付け加えた。
『そうなんだ!そう言ってもらえて嬉しいよ。応援してる!頑張るんだよ?』
廉「はいっ!頑張ります」
口角をキュッとあげて、そんな君だけど・・
なんかちょっと苦しそうな顔をしていた。
不安なのかな?
心配事でもあるのかな?
そう思いながら横で彼の顔を伺う。
廉「・・A先生」
『ん?』
廉くんがそうさせてるのか空気がとても重く感じる。
緊張?なのかとても落ち着きのないような様子の彼。
廉「・・あのっ!大学受かったら俺にご褒美くれますか?」
『ご褒美?』
静かに控えめに頷いた君・・
浅い呼吸とともに、彼が次に言った言葉・・それは
廉「−−−−俺と・・
付き合ってくれませんかッ?」
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美久(プロフ) - こんばんは、岸くんの作品探していたところ見つけて読ませていただきました!もう素敵なお話で大号泣です、、他の作品も読ませていただきます! (2022年9月22日 0時) (レス) id: b3cc7c76d7 (このIDを非表示/違反報告)
リーダー(仮) - めちゃくちゃ久しぶりに泣きました。 番外編も、読んでみたいです。 (2021年12月5日 0時) (レス) @page50 id: 6f32c3f285 (このIDを非表示/違反報告)
七奈(プロフ) - はじめまして。コメント失礼します。思わず涙が溢れました、、、苦しくて切なくて、だけどどこかあたたかさにも包まれていて、、、素敵なお話をありがとうございました!これからも作者さんのこと応援させてください。 (2021年9月14日 0時) (レス) id: f58e70d40b (このIDを非表示/違反報告)
ange - 感動で涙が溢れました。素敵なお話をありがとうございました。そしてこちらの作品に出会えたこと嬉しく思います。これからも作者様のお話を楽しみにしております。 (2021年8月23日 0時) (レス) id: 7b959df396 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 今まで見てきた占ツクの中で1番感動しました。もしよろしければ、岸くんと結ばれたお話や続編も見たいです。 (2021年5月28日 14時) (レス) id: 11c222fc20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2018年5月21日 23時