【呪術廻戦】恋愛結婚と言い張る最強とそれを全否定するチート女の話【五条悟】

8.日頃の行いのせい ページ8

◇satoru side






何とも脆く、半分粉々になった指輪をしょんぼり見つめるA。






悟「んなもんまた買えばいいだろ」

『お前みたいに何でもポンポン買えねぇんだよ、クソお坊っちゃんがッ！』







コイツいちいち噛み付いてくんなッ。

この前買ってやるって言ったろうが、話聞いてねぇのかよ。







悟「だから俺が買ってやるって」

『んあ？いいよッどんだけパシリに使いたいんだよックズ男ッ！』








俺が1でかえせば10で返ってくる。

なんで素直に受け止められねぇんだよ、この女はッ。








悟「お前は何でそうひねくれてんだ？買ってやるつってんのにッ」

『だから要らないつってんだろッしつけぇな！！』

悟「そもそもソレ俺がやったやつだろ！また俺が買ったって同じだろうがッ！」

『はぁ？そもそもお前の金じゃねーだろッ！五条家に生まれたのは運が良かっただけだからなッ！調子乗んなばーかッ！』

悟「…ﾁｯ」






ああ言えばこう言う、コイツ本当に可愛くねぇわ。








『…今更欲しいもの無理やり与えられても、嬉しかねぇんだよ、』







◇







__________教室にて。








悟「あー面倒くせぇ、あの女ッ！」






思い出してはいちいち頭にくる。

何でこう思い通りに進まない。








傑「それは悟の日頃の行いが悪いからじゃないのかい？」

悟「あ？至って普通だろ」







大きな溜め息と共にお手上げと諦める傑はどっちの味方なんだよッ。







傑「好きな子に意地悪したくなる典型的なタイプだな。そして狼少年状態に至る、と」

悟「煩せぇな！！いちいち分析すんなよッ！」







頭をガシガシかいていると硝子がニヤニヤしながらこっちに歩いてきた。









硝「指輪で振られるとかウケる」

悟「そもそも振られてねぇしッ」

硝「お前あの指輪幾らしたか知らねぇだろ」

悟「あ？」







んなのそこら辺で売ってる店の考えれば高くて数百万とかそんなもんだろ。








硝「Aは鉱石マニアだから見て相場分かるんだよ。その額で遠慮してんだ。本当に世間知らずかよお前」

悟「因みにあれ幾らすんの？」

硝「3億」

悟「はッマジ？」

硝「知らなかったのかよ、」

傑「女子高生に3億の婚約指輪あげれるのは悟くらいだよ」







チラリと奥にいるAを見ると、欠けた指輪を飽きずに眺めていた。






もしかして、軽く引かれて遠慮された？

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