43.全然構ってくれない ページ43
◇satoru side
悟「えっ！マジ？」
『冗談だよ、ばーかっ』
__________ペシンッ。
少し背伸びすると、手に持ったペットボトルでおでこを軽く叩かれた。
いつもガミガミ鬼の形相なのに、すんごい柔らかく微笑んでる。
何今の、どこぞの女優並みに美人が際立ってた。
いつもこんな感じに微笑んでくれてたら良いのになぁ。
まぁそれじゃぁ俺の惚れたAじゃ無くなるから、
時たま見れるくらいが良いんだよね。
悟「ねぇ、結構ガチで期待したんだけど」
『どんまいっ』
実はまだ、一度も抱かせて貰えていない。
10年もお預け食らってんの…大人しく健気に待ってる。
僕、結構偉いでしょ？これからもちゃんと尽くすよ？
だから頼ってくんないかなー……
そんな僕の声はAに微塵も伝わってないみたいだ。
『誰かに頼んで掃除しといて貰えば良かったわ、』
大人になっても上層部の目は厳しいままで、
Aは高専内の寮に部屋を持っている。
でも半年も放置してたら埃まみれは当たり前。
掃除が済んでいないと言う理由で、共有スペースのソファでのんびり雑誌を読んでいた。
悟「相変わらず好きだねー宝石〜」
『まだ居たのかよ』
顰めっ面続けてるとシワ増えるよ？
隣に腰掛けて指にAの髪の毛をくるくる絡めては一人で遊ぶ。
悟「ねえA」
『今度は何』
構って欲しいのにガン無視で、何事も無かったかのようにペラペラ雑誌を捲ってる。
悟「今の僕に一番必要なものはなーんだ♪」
『常識と知性、あと謙虚さ、礼儀、後輩を労る気持ち』
悟「待って待ってもういい大丈夫。それ本気で言ってる？僕泣くよ？」
『勝手に泣いてろ』
Aが自分からCAなんて専門職選んじゃったから、
毎日ずっと一緒にいたい気持ちを抑えて、僕は我慢してるのに。
Aは僕が寂しくて会えるのずっと待ってた事を全然分かってくれない。
悟「冷たいなー会えなかったから拗ねてんの？」
『お前に拗ねて得することある？』
損得で解決しようとしてる所がまずおかしいよね、。
悟「正解はAちゃんの癒しでした〜」
『きも』
全然相手にされず、それだけボヤくと再び雑誌に目を戻す。
ちょっとくらい構ってくれても良いじゃん…
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muhe(プロフ) - いこいさん» ありがとうございます！モチベに繋がります頑張ります！ (6月19日 20時) (
レス) id: d22ab8e63a (このIDを非表示/違反報告)
いこい - めっちゃ面白くて好きです！(普通のことしか言えなくてごめんなさい…)毎回続きが凄く楽しみになっています。これからも応援しています！！ (6月10日 21時) (レス) @page40 id: 9fec290fe4 (このIDを非表示/違反報告)
muhe(プロフ) - ぽてさん» 一気見して頂けて嬉しいです。ありがとうございます！引き続き楽しんで頂けるように頑張ります！ (6月4日 18時) (レス) id: d22ab8e63a (このIDを非表示/違反報告)
ぽて(プロフ) - めちゃめちゃ面白くて一気見しました！無理せず頑張ってください！楽しみにしてます！ (6月3日 15時) (レス) id: e37e791e87 (このIDを非表示/違反報告)
muhe(プロフ) - しょーゆさん» 初めまして。ありがとうございます！まだまだ続くので引き続き楽しんで頂けるよう頑張ります！ (6月1日 0時) (レス) id: d22ab8e63a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2023年5月27日 21時
