27.出来た後輩 ページ27
◇you side
空港を出て、駐車場にあるレクサスの黒い車を探す。
『.....あ、居た!』
中の人と目が合うとスーツをきっちりと着こなした男が外に出てきて深々とお辞儀した。
伊「Aさん!ご無沙汰しております。」
『久しぶりだねー伊地知!お迎えありがとう!』
伊「いえ!五条さんの無茶振りに比べたら全くです!」
『お前も相変わらず苦労してんのな。お疲れさん』
上がちゃらんぽらんだと下がしっかりするようで、私達の代が自由だっただけに、後輩たちはしっかり者が多い。
『因みになんだけど…悟は?』
伊「はい。高専で、1年と2年合同の近接を見られております」
『おーじゃぁここにはいないのか!良かったー』
アイツが空港に迎えに来ると必ず「A〜!!!」と、でっけぇ声で毎回探し回るから迷惑極まりない。
あの容姿だから余計人の目に止まるし、
呪術師なんだから目立たないでくれってのに、学習能力はほぼゼロだ。
だが、悟が居ないことに私が安堵しているのも束の間、
伊「ですが…問題は高専に着いてからかと、」
『え?』
伊地知に向けられたスマホ画面には悟からの鬼電履歴。
『私が無視してるから伊地知に流れ弾きたな、ごめんっ』
伊「そんな呑気なっ、!!私あの人に殺されたくないのですが...」
『大丈夫、私が何とかするから』
伊「切実に、宜しくお願いします。あの人に勝てるのはAさんだけですので」
その後、伊地知の運転で高専に辿り着いた。
相変わらず古風な外観は海外を飛び回っている私にとっては、とても落ち着く要素だ。
伊「お荷物お持ちします」
『ん?あぁいいよ。自分で持てるし』
伊「仕事明けでお疲れですよね?お気になさらずに」
『じゃぁこっちお願い!』
伊「畏まりました」
気の利く良い後輩を持ったものだ。
...ったく、悟は伊地知の扱いが雑すぎる、もっと労わってやれよ。
伊地知に荷物を持ってもらいながら、私は大きいキャリーケースを引いて結界の中に入った。
__________「A〜〜〜っ!!!」
『なんかもう声聞こえる…夜蛾学長に挨拶したら硝子の所にすぐ逃げようかな』
伊「お気持ちお察しします」
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muhe(プロフ) - いこいさん» ありがとうございます!モチベに繋がります頑張ります! (6月19日 20時) (レス) id: d22ab8e63a (このIDを非表示/違反報告)
いこい - めっちゃ面白くて好きです!(普通のことしか言えなくてごめんなさい…)毎回続きが凄く楽しみになっています。これからも応援しています!! (6月10日 21時) (レス) @page40 id: 9fec290fe4 (このIDを非表示/違反報告)
muhe(プロフ) - ぽてさん» 一気見して頂けて嬉しいです。ありがとうございます!引き続き楽しんで頂けるように頑張ります! (6月4日 18時) (レス) id: d22ab8e63a (このIDを非表示/違反報告)
ぽて(プロフ) - めちゃめちゃ面白くて一気見しました!無理せず頑張ってください!楽しみにしてます! (6月3日 15時) (レス) id: e37e791e87 (このIDを非表示/違反報告)
muhe(プロフ) - しょーゆさん» 初めまして。ありがとうございます!まだまだ続くので引き続き楽しんで頂けるよう頑張ります! (6月1日 0時) (レス) id: d22ab8e63a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2023年5月27日 21時