19.強烈な特異体質 ページ19
◇satoru side
ポケットから取り出した
『ん?え、マジで買ったの?引くわー』
悟「あー要らねぇならいい返せ。今度逆ナンされた色気ムンムンのエ ロい姉ちゃんにでも」
『いや駄目駄目ッ欲しいッ!貰うッ!ちょうだいちょうだい!!』
さっきまでの態度とは打って変わって。
『おーめっちゃ綺麗っ!!』
サファイアがどういうのか知んねぇから使用人に頼んで買っといて貰っただけだけど、
いつも喧嘩腰のコイツからは想像つかないくらいに上機嫌。
ガチで好きなんだな、こういうキラキラしたもん。
悟「…指にハメろよ」
『良いんだよ見てるだけで充分っ』
コイツはそう言うけど、本心じゃマジでつけて欲しかったり。
◇
__________帰宅後、高専にて。
あまり任務に外出しないAが血だらけで帰宅。
制服も破けた状態で俺に運ばれてるから、後輩の七海達がめちゃくちゃ心配していた。
人気者かよ。
そのまま硝子の実習室でもある医務室に向かえば、
硝「おーなんかイチャついてる」
『してねぇよッ』
悟「してねぇッ!!」
Aをおぶる俺と、おぶられて大人しくしているA。
そんな俺達二人を見て硝子は、煙草を拭きながら口角を上げた。
硝「息ピッタリじゃん」
直ぐにAの足を見てもらうが、やっぱりコイツの体質は異常らしい。
硝「特級呪具使われてこれで済むってお前化け物かよ、良かったな自分の珍しい体に感謝しろ」
Aの体は、呪力を頭から足の先まで巡らせている異常状態を常に同量で維持している。
言い方を変えれば呪力は良くも悪くも効能性に優れているらしい。
どんなに状態が悪くても、反転術式があれば綺麗に治っちまうと。
馬鹿優れてんじゃねーかよ、コイツ。
硝「左手の呪いは呪縛ありきだから私ではどうにもならない。時間が経てば戻ると思うけど」
『うん分かった。ありがとう硝子』
治療が終わると替えの上着を着ながらチラチラ外を気にしている。
硝「ん?どうした?」
『傑、まだ帰ってきてないのか?』
硝「最近帰ってくるのは22時過ぎだからな」
『そう……』
こん時の俺は傑を心配するAが気に入らなかったのかもしれない。
しれないっつーか、そうだった。
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muhe(プロフ) - いこいさん» ありがとうございます!モチベに繋がります頑張ります! (6月19日 20時) (レス) id: d22ab8e63a (このIDを非表示/違反報告)
いこい - めっちゃ面白くて好きです!(普通のことしか言えなくてごめんなさい…)毎回続きが凄く楽しみになっています。これからも応援しています!! (6月10日 21時) (レス) @page40 id: 9fec290fe4 (このIDを非表示/違反報告)
muhe(プロフ) - ぽてさん» 一気見して頂けて嬉しいです。ありがとうございます!引き続き楽しんで頂けるように頑張ります! (6月4日 18時) (レス) id: d22ab8e63a (このIDを非表示/違反報告)
ぽて(プロフ) - めちゃめちゃ面白くて一気見しました!無理せず頑張ってください!楽しみにしてます! (6月3日 15時) (レス) id: e37e791e87 (このIDを非表示/違反報告)
muhe(プロフ) - しょーゆさん» 初めまして。ありがとうございます!まだまだ続くので引き続き楽しんで頂けるよう頑張ります! (6月1日 0時) (レス) id: d22ab8e63a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2023年5月27日 21時