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＊紫耀side
『本当に大丈夫？熱ない？』
こういう時に限ってとことん優しくされると、傷をえぐられてる気分。
紫「あったら先輩のせいです」
小さめの声でそう呟けば、A先輩はちゃんとそれを受け取ってくれた。
『うん、ごめんね？』
でも、またそれに混乱する。
ごめんね？って･･なんのごめんね、？
何に対して謝られたのか、聞きたいけど、怖くて聞けない。
『風邪ひいちゃうから制服脱いで？廉のスウェット貸すから！』
サラッとそんなこと言われて、平然と脱げるわけがない。
A先輩はそうでもないのかもしれないけど、俺は意識しっぱなし。ずっと緊張してる。
紫「A先輩、？」
『ん？なに？』
どっちにしても傷つくかもしれない、それを覚悟で聞いてみた。
紫「あの、岸先輩と付き合ってるんですか？」
『え？』
急すぎたかな、タイミング今じゃなかったかな。
しつこいって思われたかな、。
こんな時までって･･嫌に思ってへんかな？
自分から発した言葉にこれでもかってくらい反省をする。
けど、A先輩の返事は
『ううん、付き合ってないよ？』
意外な一言だった。
紫「え？！」
『そんな驚く？(笑)』
正直、"あんな"ことがあったからてっきり付き合ってんのかと思っていた。
紫「え、でもあの時」
『あの時？』
直接的に言葉にするのはちょっと胸が痛かったけど、遠回しに聞いても意味ないことは分かっていた。
紫「･･その、岸先輩と、キス、してましたよね？」
『あぁ、あったね、』
まさかそんな軽い反応で返されるとは思ってなくて、もしかしてそんな感じなのかな？と心配にもなったけど
『告白されたの。けど気持ちに答えられなかった』
紫「そう、だったんですか」
『うん』
やっぱり岸先輩は告白してたんだ。
そりゃ転校ってなったら気持ちを伝えるのも当たり前か。
けど、･･え？
紫「気持ちに答えられなかった、って？」
『そういうことだよ、察して？』
苦く笑ったA先輩。
遠くに行ってしまった岸先輩のこともまだ忘れられないのか、なんだか複雑そうな表情をする。
この話をされるのをあまり良くは思ってないみたいだった。
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平野かな(プロフ) - 岸くんと付き合うのもみたいです。 (2018年8月17日 6時) (
レス) id: 0d5cee7618 (このIDを非表示/違反報告)
くねろ - しかし、この作品に登場する方たちは知らないというね...笑 (2018年5月26日 10時) (レス) id: 26c053c045 (このIDを非表示/違反報告)
くねろ - からだ中の水分全部出すかのように涙流してました。いろんなすれ違いがあってもどかしい、主人公ちゃんの性格もいい影響をもたらしていて、良い構成の作品だと感じました笑 (2018年5月26日 10時) (レス) id: 26c053c045 (このIDを非表示/違反報告)
Y__1001kimiko(プロフ) - 後輩平野くんの続き待ってます (2018年5月22日 8時) (レス) id: c74ba2042b (このIDを非表示/違反報告)
サヤカ(プロフ) - 毎日の楽しみが一つ終わってしまって残念...！面白いストーリーでした(*´-`)続編もお気に入りして読みます！！ (2018年5月22日 7時) (レス) id: 3f9dc00853 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年5月6日 11時
