▼２５ ページ25
＊廉side
廉「ほんま、世話好きやねん･･けどそこが好きなんやろ？」
紫耀にそう聞けば顔を赤らめて頷いた。
こいつ、失恋しても諦める気なさそうやな
いや、もう既にそういう状態なんかな？
廉「そういや嬉しそうやったけど何か言われたん？」
意外と単純やから返事にそんな期待はしてへんかったんやけど、
紫「今日、一緒に帰ることなった！！」
･･まじかよ
廉「また急やな」
紫「A先輩から誘ってくれてん」
顔の表情が緩む紫耀にどうしても罪悪感を感じてしまう自分がいた。
きっと姉ちゃんが紫耀を誘ったのは、昨日の俺の発言が理由なんやろな･･
でも、今の紫耀にそれを伝える勇気はなかった。
あかん、姉ちゃんのそういう優しさ･･今はめちゃくちゃ邪魔くさい。
どうせ紫耀にその気はないんやろ？
変に紫耀を期待させんで欲しい。
こいつの相手してやってとは言ったけど･･
気持ちが少しでも紫耀にないんやったらそれは逆効果や。
でも、まぁ二人っきりの時間増えたら距離が縮まるってのもあるし･･
紫「なぁ放課後って待ってた方がええの？それとも迎えに行くん？」
今までにそんなんなかったから分かりやすく落ち着きがない。
そりゃ嬉しいよな･･･
廉「普通、男が迎えいくやろ」
俺は弁当箱のおかずに手をつけながらそう言った。
紫「そっか」
なんか変な視線を感じる･･
紫耀は俺やなくて弁当を見ていた。
ほんま、分かりやすいな
廉「食べたいん？」
紫「うん」
即答してきた。
至って普通の弁当なんやけどな。
廉「はい」
塩系の卵焼きを紫耀の口に入れた。
笑みこぼれてるし
紫「めっちゃ美味しい」
そんなに幸せ全開にされてもこっちが困る。
廉「せやったら頼めばええやん」
紫「何を？」
廉「俺に弁当作ってくださいって」
目を丸くして、無理無理無理無理って･･何回言うねん。
紫「いや、そんなん怖くて言えるわけ･･」
廉「実際、一人分増えてもあんま変わらんって」
とことん姉ちゃんのこと困らせよ。
※お気に入り400名突破しました！
ありがとうございます！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2057人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
平野かな(プロフ) - 岸くんと付き合うのもみたいです。 (2018年8月17日 6時) (
レス) id: 0d5cee7618 (このIDを非表示/違反報告)
くねろ - しかし、この作品に登場する方たちは知らないというね...笑 (2018年5月26日 10時) (レス) id: 26c053c045 (このIDを非表示/違反報告)
くねろ - からだ中の水分全部出すかのように涙流してました。いろんなすれ違いがあってもどかしい、主人公ちゃんの性格もいい影響をもたらしていて、良い構成の作品だと感じました笑 (2018年5月26日 10時) (レス) id: 26c053c045 (このIDを非表示/違反報告)
Y__1001kimiko(プロフ) - 後輩平野くんの続き待ってます (2018年5月22日 8時) (レス) id: c74ba2042b (このIDを非表示/違反報告)
サヤカ(プロフ) - 毎日の楽しみが一つ終わってしまって残念...！面白いストーリーでした(*´-`)続編もお気に入りして読みます！！ (2018年5月22日 7時) (レス) id: 3f9dc00853 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：muhe
| 作成日時：2018年5月6日 11時
