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＊紫耀side
え、本当に俺であってる？
ちょっと自信がなかったから、自分を指さして俺ですか？とA先輩に聞いた。
これで違ってたらめっちゃ恥ずかしいな、とか思いながら
でも、A先輩はコクンコクンと首を縦に振った。
それがなんだか純粋に嬉しかった。
そのまま廊下に向かう。
紫「どうしたんですか？」
A先輩が手に持っていたのは、弁当だった。
･･それも、廉がいつも持ってきている黒いペイズリー柄のやつ。
あぁ、やっぱりそうだよな
変な期待をしてた自分が馬鹿馬鹿しくなってきた。
『廉いる？』
そうだよ、A先輩は俺に用があった訳じゃない。
知ってたくせに、一人で勝手に傷ついた。
紫「いますよ、呼びますか？」
『あぁ、ちょっと待って！』
教室に戻って呼んでこようと思ったんやけど、引き止められた。
紫「ん？」
『多分呼んでも来ないだろうから』
紫「同感です(笑)」
苦く笑ったA先輩は俺に弁当を渡してきた。
『ちゃんと食べるように言ってあげてね』
A先輩って根っから弟想いやなーって。
そんな彼女に無償で甘えられる廉はずるい。
渡された弁当を片手に、挨拶して教室に戻ろうとしたら
『あ！あのさぁ？』
また引き止められた。
紫「はい！」
『平野くんって、今日部活？』
紫「えっ」
そんなのいつも聞いてくることは絶対ないから、この慣れない感覚に違和感しかない。
紫「いや、何もないですけど」
素直に答えると嬉しい言葉が降ってきた。
『じゃぁさ！今日一緒に帰ろう？』
紫「はい･･･ッえ？！」
今の、嘘ちゃうやんな？
いや、先輩は廉と違って面白半分に冗談を言ったりはせんから･･
紫「えッほんまに、ですか？」
『うん(笑)』
ちょっと恥ずかしそうに笑ってる。
え、なんで急に？
『いつも誘ってくれんのに、一緒に帰った事なかったからさ、ね？』
なんやろ、、その言葉をずっとずっと待ってたから、嬉しさが爆発しそう。
別に付き合える訳ちゃうのに、なんでこんなにも嬉しいんやろ
紫「はいっ！！」
廉のことよろしくねって言って帰っていった。
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平野かな(プロフ) - 岸くんと付き合うのもみたいです。 (2018年8月17日 6時) (
レス) id: 0d5cee7618 (このIDを非表示/違反報告)
くねろ - しかし、この作品に登場する方たちは知らないというね...笑 (2018年5月26日 10時) (レス) id: 26c053c045 (このIDを非表示/違反報告)
くねろ - からだ中の水分全部出すかのように涙流してました。いろんなすれ違いがあってもどかしい、主人公ちゃんの性格もいい影響をもたらしていて、良い構成の作品だと感じました笑 (2018年5月26日 10時) (レス) id: 26c053c045 (このIDを非表示/違反報告)
Y__1001kimiko(プロフ) - 後輩平野くんの続き待ってます (2018年5月22日 8時) (レス) id: c74ba2042b (このIDを非表示/違反報告)
サヤカ(プロフ) - 毎日の楽しみが一つ終わってしまって残念...！面白いストーリーでした(*´-`)続編もお気に入りして読みます！！ (2018年5月22日 7時) (レス) id: 3f9dc00853 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年5月6日 11時
