redriding_13 ページ13
＊Aside
眉間に皺を寄せて、キッと睨んだ彼は、
紫「お前ら停学食らったんじゃねぇのかよッ」
私が廉に対して睨んだそれとは全く比べ物にならないくらい鋭かった。
男「あれ？▲▲高の平野くんじゃ〜ん」
『え？』
そこに確信を持つと余計に愛おしさが増す。
本人は違うと言っていたけど、やっぱりこの人、紫耀くんなんだ。
紫「また問題起こす気かよ、ほんと懲りねぇな」
「離せよ」なんて言って私の肩に乗っていた男の手を払い落とす。
こんな危ない状況なのにも関わらず、私はあなたのそういう所にトキメいている…
男「もしかして彼女？」
紫「違ぇよ、嫌がってんだろ」
男「えぇー平野くんに関係ないじゃーんねぇ？」
彼が払い落としてくれたばかりの手が再び肩に回ってきた。距離を失えば煙草の匂いに呼吸を薄める。
紫「やめろッ！！ソイツに触んなッ！！」
彼が怒れば怒るほど、相手の人は楽しそうで…どうするのが正解かも分からずに、ただただ硬直していると…
−−−バコンッ、！！
鈍くて痛々しい、聞き慣れない嫌な音、。周りの人達の悲鳴の声にどんどんどよめき視線を浴びる。
何故なら、紫耀くんが、その男の顔を目掛けて殴ってしまったからだ。
その姿に友達は腰を抜かしてしまった。
私は大丈夫だったけれど、それでも感情の整理が追いつかない。
周りの人達は警察を呼ぼうとしているが、そんな助けを待っている間に事は事件を生む。
「お前マジで目障りなんだよッ！！」
あっという間に紫耀くんを囲んでしまったその人たち。中には金属バットを片手にズリズリ引きずっている人もいた。
それなのに彼は平然としていて…
紫「いいのか？停学中なのに暴れて。お前ら終わるぞ」
そんなの慣れっこだと言っているようだった。
紫「来いよッ、！！」
男たちの背にまるっと隠れて彼の様子を伺えない。複数人を相手に彼は暴れ始めてしまったのだ。
彼がどうなっているのかが知りたくて、必死に体をよじって探す。
ちょっとの隙間からやっと顔を覗かせた時、
紫「何してんだよッ早く行けってッ！！」
彼の目はしっかりと私の目を見ていた。
腰を抜かして立てなくなっていた友達の腕に肩をまわし、私はその場をあとにした。
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あーちゃん(プロフ) - 完結おめでとうございます！muheさんのお話が大好きなので自担以外のお話も全部読んで楽しませてもらってます；−；これからも応援してます！！(*^^*) (2022年9月12日 21時) (
レス) id: bf1357fbe3 (このIDを非表示/違反報告)
ちなみ - 更新待ってました！嬉しいです。引き続き応援しています。 (2022年9月7日 16時) (レス) id: 8cd3c41795 (このIDを非表示/違反報告)
ohagi129(プロフ) - 応援したくなる〇〇ちゃんの感じが大好きです！！ヤンチャなのに実は一途な紫耀くんも、muheさんの描写でより素敵に感じます♡ (2022年8月8日 16時) (レス) @page36 id: 428451033d (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 更新ありがとうございます！続きも楽しみにしています！！ (2022年7月26日 13時) (レス) @page35 id: ea96a1d0f3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - とても大好きな物語です！更新楽しみに待っています！ (2022年5月27日 3時) (レス) id: ea96a1d0f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2021年6月21日 18時
