【ヒロアカ】先輩はチャラいけど誠実だった【ホークス】 (ページ6)

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報告の為、ヒーロー公安委員会の本部へと足を運んだ。

元々、表向きに名乗れる職業に就いた方が良いと上部から助言されてはいたが、まさか雄英高校の講師だなんて。

ただでさえ激務だというのに、本当に自分にやりこなせるのか時間が経てば経つほど不安になってしまう。

でも今更断るわけにもいかない。

『…はぁ、』

溜め息をつきながら廊下を歩いていると…向こうから見慣れたシルエット。

赤い翼の人がこちらへと近付いてくる。

「随分疲れた顔してるねぇ～恋煩い？」

その人はいつもヘラヘラしていて、私を不機嫌にさせるのが上手い。

『私が恋煩いするように見えますか？

__________ホークス先輩』

私が分かりやすく眉間に皺を寄せて言い返せば、何がそんなに面白いのか「へへっ」と笑って流される。

「人は見掛けに寄らないって言うじゃん？？」

『まぁほんと、その言葉はその通りですけどね』

言動が常に軽くてチャラついてる癖に、その歳でNo.2だなんて。

ほんと彼は"早すぎる男"なのだ。ムカつく。

『てか報告終わったんですよね？帰ったらどうですか？私これからなんで』

先輩の相手をしていると頭に血が上る為、極力関わりたくないのだが、

「この後予定ないし待ってるよ！」

『ええ…』

彼はいつも私の思考の真逆を行く。

何を言ってもすんなり聞いてくれる訳もないから。全力で嫌な顔をして反抗していると

「そうあからさまに嫌な顔されると俺も凹むんだけど」

絵文字のような作り顔でしょんぼりされる。そんな顔されても私には何も響かない。

雛鳥ちゃん(ホークスのファン)ならキャーキャー言うのかしら。

無事に報告を終え、誰もいない廊下にヒールをコツコツ響かせながら歩く。

結構時間は経ったし…さすがに帰ってくれたと思ったのだが、

「随分遅かったねー！ちゃーんと待ってたよ！おかえり～」

『げ、』

「げって言わないでよ」

出入口で壁にもたれると、腕を組みながら健気に待っていた。

いや、本当に待ってたの、？

『そのデートの待ち合わせで待たされた彼氏みたいなノリやめて貰えません？』

「ちょっと久しぶりにあったんだからさっ。お話しようよ！この後暇でしょ？」

都合が悪いと私の言葉は容赦なくガン無視する。

なんか相変わらずチャラいし。

お構い無しなのね、？