twin venus_32 ページ32
*Aside
いつも勉強をする時は、静かで落ち着く場所を選ぶ。
紫耀くんは邪魔してくることは無いし、低い声が心地よくて気が散らないんだけど。
妹「なに、嫉妬?廉かわいい〜!!」
廉「黙れっ」
__________バシッ!!
妹「いたッ」
廉と結ちゃんが余りにも騒がしくて集中出来ない。
『ちょっと廉ッ、結ちゃんに乱暴やめてっ!』
注意したけど私の声なんて2人には聞こえてないようで、、ずーっと口喧嘩。補習のほの字もありゃしない。
紫「イチャイチャしてんね」
『…へッ、!?』
問題を解いていたはずの紫耀くんが、2人に視線を移してそうボヤいてくる。
『昔っからこうなんだよね、この2人』
紫「妬いちゃってる?」
『え、あっいや誰に、?』
紫「違うならいいやっ」
まぁ、昔のような関係性にどうやったら戻れるのか……考えたりしなくもない。
でもそういうのって、大人になるには付き物だと割り切るしかないと思う。
紫「Aちゃん」
『ん?』
紫「今度さ、今日のお礼に俺と出掛けない?デートっ」
『へ?』
向かいで言い合いしていたはずなのに、紫耀くんの言葉に口喧嘩を辞めた2人。
廉「あ?」
妹「きゃー!!!」
急な誘いに頭が回らず、周りの反応に理解しようとするだけで必死。
廉「おいお前そいつで遊ぶなやっ」
気が付けば廉の口喧嘩相手が紫耀くんに変わっていた。
紫「別に遊んでないんだけど、決めんのAちゃんだし」
このピリついた空気の中で、頬ずえをつきながら眺めている呑気な妹は一体……
妹「いいなぁお姉ちゃんっ。どうするのー?」
『え、あ……っと…デートって具体的に何するの?』
廉「アホか」
紫「どこか行きたいとこある?」
『行きたい所…、?』
紫「Aちゃんの行きたいとこ連れてってあげる!」
『お出掛けか!いいねっどこだろ……でも行きたいっ』
紫耀くんはアウトドアだから、廉と違って色んな場所を知っているような気がする。
だから好奇心を混ぜて誘いを引き受けたのだが、
廉「アホちゃう?」
妹「え?あ…ちょっと廉ッ、!?」
廉は教科書を片付けるとそのまま教室を出ていってしまった。
その後を追うように結ちゃんも帰っていく。
紫「マジで分かりやすっ」
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きょん(プロフ) - 廉くん派です。続きが気になります! (2022年10月27日 14時) (レス) @page32 id: 4cb7560b67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2022年9月8日 22時