二人の女神~sho.ren~ (ページ27)

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twin venus_27 ページ27

＊Aside

『ふぅ、何か...疲れた』

みんなに似合ってると褒められて、すんごい嬉しかったけど、それと同時に視線を浴びたから慣れなくてドっと疲れてしまった。

『ただいまー』

その足で帰宅して、すぐさま自分の部屋へ直行。

ベットにダイブしたい気持ちでドアノブに手を掛けたのだが...

__________ガチャっ。

『ちょっと廉ッ、！！！』

中に入ると私のベッドの上で漫画を読んでいる廉。

『ここ私の部屋なんだけどッ！！！』

廉「…」

絶対聞こえているだろうに、ガン無視だ。...なんなの？

『せめて返事くらいしてよねっ。あと前にも言ったけど勝手に私のベッドにねっ転がらないでよッ』

彼の体を無理やり起こして部屋から追い出そうと頑張るも、

廉「ちょっとこっち」

『え？』

__________ガシッ。

何故か腕を掴まれてバランスを崩す。

『ああっ、！？』

__________ボフンッ。

そのままベッドに腰が落ちて、目の前の端正な顔が不機嫌そうにこっちを見ていた。

『な、...なに、？』

恐る恐る聞いてみるも、廉は口をへの口にしたまま私の頭をワシャワシャと乱す。崩す。

『うわぁあ！？ちょ…何すんのッ！！せっかく結ちゃんが綺麗に巻いてくれたのにっ！！』

廉「今日のA…気に入らん」

『はい？』

それだけ言うとまた寝転がって漫画を読み始める。

言いたいことだけ言って...私は全く理解出来ていない。

『ねぇ漫画貸すから自分の部屋戻ってよ、勉強したいんだけど！！』

廉「すればええやん」

なんでちょっと不機嫌なの、？

私なんか廉にしたっけ？

『気になって集中できないよッ』

廉「んなもん慣れろ」

『はー？』

何を言ったって言い返されるだけ。黙って漫画を読んでてくれるならまだ可愛いのかもしれない。

『分かった...じゃぁ静かにしててね、』

あまり多く関わらず、机で教科書を開いた。

それは意外にも集中できるもので、そのまま問題を解いていたのだが...

廉「...なぁ、」

漫画の捲る音しかしていなかったのに、廉が急に話し掛けて来た。

『なに？』

廉「...好きなやつでも出来たん、？」

『え』

廉「何やねんその反応、どっちや」

『そんなんじゃないよ！！」

なんで私は、少し動揺しているのだろう。