twin venus_39 ページ39
*結side
妹「それどういう意味、?」
紫「恋路を邪魔するイヤーな女って感じ。廉の立場で言わせてもらえばね」
平野くんから見て廉なんて、言えば恋のライバルなはずなのに。
何で廉の立場を使って言ってくるのかが分からない。
妹「……まだ根に持ってんの?」
思い当たりなんて、……沢山にあって。
紫「根に持ってんのはそっちでしょ?なに?俺にゴマすりしたって無駄だからね」
冷めきった声で低くこう言う。
紫「言う時は言うんだよ」
彼は何年経っても時効にはしてくれないようだ。
紫「俺はいつだって廉にチク…」
妹「言わないでッお願い!!……嫌われたくないのっ、」
正直な話……お姉ちゃんに何を思われても構わないけど、廉には好かれていたいんだ。
紫「じゃぁなんであんな事したのッ」
妹「……」
強く言われると涙が出そうになる。でも廉も平野くんだって、簡単になく女を信用していない。
だって2人が好いたのは全く泣かない女だから。
紫「妹がする嫉妬じゃないよそれ…女の嫉妬」
他の男子は騙せても…平野くんには通用しない。
廉は面倒だと思うとすぐ突き放してくれるのに、この人はこっちが逃げたくなっても逃がしてくれないのだ。
全部を容赦なく突いてくる。
紫「哀れだねほんと。そういう所じゃないの?廉が結ちゃんを選ばないのって」
ズタボロになるくらい事実と本音を言い当ててくる。
こっちは協力してあげようと良心的になっていたのに……何でそんな結にばっかり当たり強いの?
妹「偉そうに言わないでよッ、!!」
紫「焦ってんの?」
妹「お姉ちゃんの事ずっと好きなんでしょっ、?だったら早く付き合っちゃってよッ廉がちゃんと振られれば絶対……」
紫「言われなくてもそうするつもり。でも勘違いしないでね」
妹「……えッ?」
紫「俺は結ちゃんみたいな姑息な手は絶対使わないから」
顔色変えず迫ってくる彼には、普段じゃ見ることの無い重くて濃くて……殺気なまでに感じるこれは恐怖心。
紫「人が傷付くことして許されると思うなよ」
彼は声を低くして、怒っているようだった。
紫「俺とAちゃんがくっ付くかの心配より、廉が振り向いてくれるかの心配したら?」
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きょん(プロフ) - 廉くん派です。続きが気になります! (2022年10月27日 14時) (レス) @page32 id: 4cb7560b67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2022年9月8日 22時