cinderella_106 ページ9
･
ミカ「この前Aさんがサボってた時、私お仕事頑張ったんですよ〜？ これでお愛顧ってことで！！」
廉くんからの言葉に断ることの出来ない私は、
その分、時間のバランスを見て締め切り前には間に合うように自分の仕事をしっかりと終わらせてきた。
だけど、これは彼女が上司から頼まれた書類だ。
私と彼女は決して同じ仕事を任されてはいない。
締切を見ると明日まで...それはただの擦り付けに過ぎなかった。
簡単に言えば私のことをよく思っていないだけ。
妬む女の嫌がらせといったところか、。
『はぁ、どうしてこうなるのかな...』
誰もいなくなった部署にポツリ、パソコンの電源を付けて書類を終わらせる。
そんなの放ったらかす事も普通にできた。
だけど、サボっていると言われた以上、偉そうに被害者ぶれないのが私なりの誠意だった。
−−−ピコン。
書類の訂正を進めているとスマホの通知音が私に危機感を持たせる。
それは紛れもなく廉くんからだった。
" 定時すぎてんねんけどどこ "
仕事が終わったらロビーで待ってて、と言われていた事を思い出して急いで電話を掛ける。
ワンコールで直ぐにでた君だけど...
廉「どこにおんねんッ」
彼は既に機嫌を悪くしていた。
『ごめん廉くん、まだ部署にいるッ』
廉「は？」
『残業残っててッ...』
仕事だったら仕方ない、と許してくれると思っていたが...
廉「今日飯行くから定時で帰れるようにしとけって言ったやん」
『うん、そうなんだけど...初見の案件だったからッ手こずっちゃって...ッ』
廉「言い訳？、俺と出掛けるん嫌やったからなんちゃう？」
『違うよッ』
廉「じゃぁなんなん、他の男とサボりでもしてたん？」
『だから違うってッ！！、ほんとにッ』
廉「俺と出掛けんの楽しみにしとったらそんくらい直ぐに出来るやろ...」
『...、それはッごめん、なさい』
どうしてミカさんの名前を出せなかったかと言うと
『でも楽しみだったよ？あと少しで終わるから待っててッ予約の時間に間に合うようにするからッ！！』
廉「もうええよ、終わったら教えて。部屋におるから」
『...分かった』
彼の権力が大きすぎる為、岸くん以外にも犠牲者を生みたくなかったからだ。
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lemon09(プロフ) - 続編楽しみにしてます...！ (2020年11月7日 3時) (
レス) id: 2975f730a7 (このIDを非表示/違反報告)
めめ - 完結おめでとうございます！お腹の子はどうなったのか、岸くんとのその後など、とても続編作って欲しいです(*^ω^*) (2020年5月24日 7時) (レス) id: 2ec07d2c53 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 完結おめでとうございます！！楽しかったです、ありがとうございました。廉くんがどうなったのか、直接じゃないけど書かれてて…切ないですね…また最初から読み返します！！muheさんの作品大好きです。 (2020年5月11日 20時) (レス) id: 91234daa41 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 完結おめでとうございます！岸くんのところに戻れてよかった！お腹の子はれんくんの子ですか、、？このあとがどうなるか気になります(>_<)続編読みたいです！ (2020年5月11日 20時) (レス) id: 0a93db3cf3 (このIDを非表示/違反報告)
ななせ(プロフ) - とっても面白かったです！サナトリウムに入った廉くん気になります、、続篇読みたいです！ (2020年5月11日 18時) (レス) id: e113544416 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2019年6月23日 0時
