Vanilla_9 ページ9
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酔いつぶれたその女性はもう帰り時のようで...
他のバーテンダーさんがタクシーを呼んで店の前まで肩を貸していた。
私もいつも廉くんにあんな無様な姿をさらけ出してるのだろうか、。
そう思うとお店の中にいる事さえも恐怖に感じる。
何がどうしてそうなったのかは分からないけど、じゃぁ廉くんは？というと...
廉「来てたんなら声掛けてくださいよ！！」
何故か目の前にいた、。
酔いの雰囲気にやられて、彼の整った顔に見惚れてはいたけど、、
『ほんっとに綺麗な顔してんだね』
廉「え」
何もかも判断が冷静にできる今の状態でさえ、そう思わされてしまうとは…
廉くんの容姿に罪深さを感じた、。
廉「あの、もしかして...シラフですか？」
ちょっと控えめに聞いてきた廉くんは少し嬉しそうな表情を浮かべた。
『いや、ここ来る前にビールとハイボール飲んできて...ほらっ、今カシオレ飲んだから』
飲み干したグラスはまだ片付けられていない。
それを指さして彼に教えると
廉「あぁ、...」
なんだか残念そうな顔、。
わかりやすいなぁ、なんて。
廉「て事は3杯かぁ...」
私の顔色を見てどれくらい酔ってるのか確認している。
何を考えてるんだか、。
バーテンダーさんが気を使ってお酒を控えめにしてくれたのには気付いている。
カシスオレンジなんてほとんどジュースと代わりない。
前のお店のアルコールだってとっくに酔いは冷めているだろう。
『見て分かるでしょ？お酒は飲んだけどほとんどシラフだよっ』
すると目を大きく見開いて
廉「こんな感じなんやぁ」
彼はしみじみしていた。
『あんまジロジロ見ないでよっ、！』
廉「あ、すみませんッ」
やっぱりちゃんとした意識がある中で会ってしまうと...ちょっと照れてしまう。
初めてじゃないのに初めての感覚。
喋り慣れてるはずなのに、どうしてだろうか。
彼が戸惑っていればこっちも戸惑う。
目をキョロキョロさせて、そんな緊張する要素なんてどこにもないのに、。
一体どうしちゃったんだか。
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ゆー - 前から見させて頂いていて、今回の小説も面白いです！更新楽しみにしております。 (2020年2月12日 1時) (
レス) id: 7ed49a0414 (このIDを非表示/違反報告)
白米王女(プロフ) - もしよければ続きで裏出して欲しいです… (2020年1月14日 22時) (レス) id: 771a82acdb (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2019年10月27日 22時) (レス) id: a50c63b20c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2019年6月22日 20時
