Vanilla_7 ページ7
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−−−カランカランっ、、!
深いことは考えず、その手を伸ばした。
...でも、
女「ねぇ廉くん今日一緒に帰ろぉ〜?」
来るタイミングを間違えてしまっただろうか。
私がいつも座っている、カウンターのお気に入りの席。
それは見ず知らずの若い女に座られていた。
誰だよコイツ...と思いながらも、
他のバーテンダーさんに席を案内されて彼の目に止まらない死角の席へと腰を下ろした。
だけど、嫌な程に耳に入ってくるのは男性にしては甘い声。
廉「仕事あるんで無理っすよ」
女「えぇ〜じゃぁいつならいいのぉ〜??」
淡々とそれを交わす廉くんに変な胸騒ぎがする。
いつも彼の世話になってるのは知っている。
だけど、真面目に頭を下げるのも何だか悔しくて…
昨日ぶりだねっ...なんて、お酒が残ってるふりが出来たらいいんだけど。
店員「今日はそんな飲まれてないんですね」
『えっ』
私がここの常連である事は、もうほぼ全員の従業員が把握済みなのだろう。
お酒を作るバイトをしてたら人が酔ってるのかシラフなのかなんてパッと見分かるだろうけど、、
「土曜日いらっしゃるなんて珍しいですね、飲みすぎ注意ですよっ」
まるで何もかもを見透かしたようにクシャッと優しく笑って見せたバーテンダーさんに少し恥ずかしくなる。
やっぱり、ここに来る時はちゃんと酔ってないと調子が狂いそうだ。
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ゆー - 前から見させて頂いていて、今回の小説も面白いです!更新楽しみにしております。 (2020年2月12日 1時) (レス) id: 7ed49a0414 (このIDを非表示/違反報告)
白米王女(プロフ) - もしよければ続きで裏出して欲しいです… (2020年1月14日 22時) (レス) id: 771a82acdb (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2019年10月27日 22時) (レス) id: a50c63b20c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2019年6月22日 20時