Vanilla_31 ページ31
･
『カイちゃんッもう大人なんだから我慢してよッ』
海「嫌だ！！」
カイちゃんも廉くんも、どちらも大切ではあるけれど、、
『約束してたのは廉くんが先...』
海「絶対嫌だ！！彼氏を優先なんて絶対させないからっ！！」
電話はぶつりと強制的に切れると、ツーツーと一定に音が流れる。
なんでこうなっちゃうんだか、。
目の前にいる彼に訳を話すと、
廉「毎回行ってんねやろ？」
そんな大人な返しに年上の自分が恥ずかしくなる。
『うん...』
小さい時から、全部の大会を見守ってきた。
だからカイちゃんだって今回も来てくれる前提で電話をしてきてくれたんだと思うけど、
廉「そっち優先してええよ？」
『え、いや私は嫌だよ』
廉「なんで？」
『廉くんとの約束はずっと前からしてたし...それに、カイちゃんも我が侭をずっと聞いてもらえると思ってるから...少しは厳しくしないと』
カイちゃんが姉離れ出来てないように、私ももしかしたら弟離れが出来ていないのかもしれない。
だから何かあった時に、カイちゃんは私を心配するのだろう。
廉「だったら俺もついてくよ」
『えっ』
廉「それなら解決やろ？」
『え、あ…どうだろ』
確かに廉くんの中では解決したのだろうけど、、
カイちゃんは彼を認めてくれるのだろうか。
一人で考え込むと見透かすように廉くんの手が伸びてきた。
その手が自分の頬に触れると、付いてもいないのに涙を拭う仕草を繰り返す。
廉「沢山泣いてきたの知ってて泣かせるわけないやろ？俺はAさんの弟に反対されてもAさんが俺を振らない限りずっと隣にいますからね？」
廉くんってこんなに男らしかったっけ、？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2911人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「永瀬廉」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆー - 前から見させて頂いていて、今回の小説も面白いです！更新楽しみにしております。 (2020年2月12日 1時) (
レス) id: 7ed49a0414 (このIDを非表示/違反報告)
白米王女(プロフ) - もしよければ続きで裏出して欲しいです… (2020年1月14日 22時) (レス) id: 771a82acdb (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2019年10月27日 22時) (レス) id: a50c63b20c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：muhe
| 作成日時：2019年6月22日 20時
