Vanilla_24 ページ24
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廉「お邪魔します」
『どうぞ〜』
買ってきたコンビニの酎ハイを片手にヒールを上手に脱ぐ。
その姿をずっと見ていた彼に少し疑問を抱く。
『...え、なに?』
廉「いや、慣れとるなぁって」
『え?(笑)』
廉「ううん、なんもないよっ」
廉くんが私の家に来るのは初めてでは無い。
だけど、付き合ってからは初めてかな。
酎ハイを開けて二人でお酒を飲みはじめたけど、私よりも飲むスピードが早いなんてらしくない。
なんだかソワソワしてる空気感がものすごく分かりやすくて...
『緊張してる?』
廉「...おん」
『ふはっ、素直だね』
そんな彼が可愛くて頭を撫でる。
彼の性格的に嫌がられるかなぁなんて思っていたけど割と大人しくて...
廉「俺が今思ってる事言ってい?」
『うん、なに?』
廉「俺、今日そういう気でいたから」
『へ?』
廉「だからあんま飲んで欲しくなかった...そんだけ」
そう言うと飲み干した缶をテーブルに置いて、私の開けたばかりの酎ハイを勝手に奪っていく。
『廉くんって意外とウブなんだね!!』
ますます可愛くなってきちゃって彼の髪の毛で遊び始める。
廉「もしかして俺...遊ばれてるん?」
『ううん、可愛いなって!』
廉「完全に遊ばれてるやん」
聞こえないくらい小さな溜め息をつくと酎ハイの缶をテーブルに戻した。
『え、飲まないの?』
廉「気分が変わった...もういい」
『じゃぁ私が飲むっ』
その缶に手を伸ばそうとしたのだが、、
−−−ガシッ。
簡単に腕を掴まれて、熱くなった体が余計に火を灯らせた。
廉「飲むのもう終わり」
『なんで?』
廉「調子にのるから」
『ええ?そんな事な.....んっ、...』
途端に優しく触れた唇が冷たくて一気に酔いが冷める。
やっと離してくれたと思ったら彼の顔が急に色っぽくて
『廉くん...』
廉「今さら嫌とか言わんやろ?」
ドキドキが止まらない。
この感覚、何年ぶりだろうか。
とても久しぶりだ。
廉「俺ずっとこうしたかってん、褒めて?」
『ふふっ』
嬉しくなって幸せを表に溢れださせた。
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ゆー - 前から見させて頂いていて、今回の小説も面白いです!更新楽しみにしております。 (2020年2月12日 1時) (レス) id: 7ed49a0414 (このIDを非表示/違反報告)
白米王女(プロフ) - もしよければ続きで裏出して欲しいです… (2020年1月14日 22時) (レス) id: 771a82acdb (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2019年10月27日 22時) (レス) id: a50c63b20c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2019年6月22日 20時