Vanilla_15 ページ15
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部屋の中に入ればふわりと香るAさんの匂い。
好きな人の部屋の中に無条件で入れたらそりゃ意識せずとも色々見てまうもので...
例えば、チッキン。
そこには洗いっぱなしの食器が片付けられず置きっぱなしになっていた。
きっと朝はどんなに忙しくても朝食をとるんやろうな...なんて。
そんな普段の生活を予想しては少し安心する。
やっとたどり着いたベッドは見るからにふかふかで。
廉「ほら、ここなら寝てええで？」
『んん〜...』
−−−ボフッっ。
俺に巻きついたまま布団の上に沈んでいく。
廉「ちょ、ちゃんと中入ってよ！！」
『めんどくさいいいい〜』
今はこんな状態やけど...
布団が乱れず整ってるってことは、毎朝起きる時に直すんやろな。
『つかれたぁ〜』
普段とのギャップはこの部屋ひとつで何となく形を見せた。
けど、
女性の一人暮らしなんやから、そんなんあって当たり前やけど、、
廉「...ッ！！まじか...ッ」
下着が干されているのは妙に反応してしまう。
この状況で意識しない方がおかしい。
『れんくぅ〜ん、、』
廉「ん？」
『あついぃぃ〜』
顔を歪めながら細い指で器用にシャツのボタンを外していく。
いやいや、それはあかんッ、！！
廉「ストップ！！それはあかん」
『なんで？暑くてしんらうよっ、！！』
もう呂律回ってへんし...その角度から睨まれても煽るだけ。
廉「水持ってくるから」
こんなんじゃ彼女が不安で仕方がない。
今までよくタクシーに乗せるだけで済ませてきたなと、自分の神経を疑うくらい。
普段から可愛いのもあってか男は寄ってくるだろうに、、
こんなベロベロなってたら襲ってくださいって言ってるようなもんやん。
男関係で失敗とかしてへんのかな？って。
ちょっとじゃ済まんくらいに不安が押し寄せる。
...まさか自分もその枠の中にいたりせぇへんよな？
廉「はい、飲んで？」
『んん』
暑いからなのか、俺のお願いを大人しく聞いてくれた彼女は水を直ぐに飲み干した。
廉「んじゃ俺もう帰るから」
『ええ、帰っちゃうのぉ〜？？』
そんなん言って、じゃぁ泊まってけって言うん？
完全にあかんやろ。
自分が保てんくなると思って帰るつもりやった...それなのに
廉「まって...終電過ぎてるやんッ」
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ゆー - 前から見させて頂いていて、今回の小説も面白いです！更新楽しみにしております。 (2020年2月12日 1時) (
レス) id: 7ed49a0414 (このIDを非表示/違反報告)
白米王女(プロフ) - もしよければ続きで裏出して欲しいです… (2020年1月14日 22時) (レス) id: 771a82acdb (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2019年10月27日 22時) (レス) id: a50c63b20c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2019年6月22日 20時
