【名探偵コナン】警察学校の問題児くん【松田陣平】 (ページ26)

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＊Aside

ますます訳が分からなくなって、、ここは医務室なのだろうか。

嫌な汗をかいた身体なのに、片方の手は未だ松田くんと手を繋いだまま。

あとから地味に恥ずかしさも付いてきた。

『あ、あの…松田くん、手……』

松「…あぁ」

パッと手を離した彼は、少々照れくさいのか腕組みをするとそっぽを向く。

松「爪がくい込むくらい力んでて危なかったからよ」

『え？』

松「俺と同じで商売道具だろ？その手。しかもそのせいで料理作れねぇってなったら困る奴多いしよ」

自分の手が商売道具だなんて意識した事がなかった。でも確かに…この手が使えなくなったら今の私を無くすも当然。

松田くんの発言にかなり理解が追いつく。

『目が覚めるの、ずっと待ってたの？』

松「まぁ、そうしろって周りに言われたからよ」

決して自分の意思でとは言わない彼。……まぁ本当にそうなのかもしれないけど。それを無視だって出来る訳だ。

文句を言いつつもしっかり言われた事に従順…やっぱり…根が優しいよね。彼って。

『私…あの時どうなったんだっけ？』

酸素を失って意識が途絶えてしまったのだ。覚えているようで覚えていない。

松「派手にぶっ倒れて意識行っちまってたな。目立ってたぜ」

『松田くんがここまで運んでくれたの？』

松「なわけっ。んなの班長に決まってんだろ」

『あ、やっぱり…後でお礼言いに行かないと』

そのまま黙ってしまった彼が何を考えているのかが読み取れない。

割とすぐ顔に出るタイプだとは思うのに…その表情は…どういうこと、？

『あ、もうこんな時間だったの、？』

時計を見ると割といい時間。ずっとここにいたと言うと、貴重な自由時間を奪ってしまった事になる。

『もういいよ帰って！退屈してたでしょ？ありがとう』

人が人だし、きっといつも一緒にいる彼らに押し付けられたとか、そんな所だろう。

そう思って早く解放してあげようと思ったのだが、、

松「おい。その無理する癖治んねぇのか？」

『え』

松「毎回あんなんで倒れてちゃキリねぇぞ」

何故か説教が始まった。