【名探偵コナン】警察学校の問題児くん【松田陣平】 (ページ16)

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＊降谷side

無事に始末書を提出後、鬼塚教官の説教を受けたのち。全員揃って男子寮に帰ってきたが…

伊「つーか、マジで腹減ったぁ」

心の叫びは皆同じである。

降「昼から何も食べてないからな」

萩「げ、もうこんな時間じゃん」

萩原が腕時計の針を確認すれば既に20時を過ぎていた。

諸「あ…食堂！！終わっちゃったんじゃ…！！」

食堂が空いているのは20時まで。既に手遅れだ。

松「はッ、！？」

伊「おいおい…まじかよッ、！！」

外出出来る時間もとっくのとうに過ぎている。コンビニに行けるわけもない。

だけどそんな現実とは裏腹…残酷に、空腹なのはさらに加速する。

伊「おい明日の朝までこの空腹と闘わねぇとってか？」

萩「勘弁してくれよ」

腹と背中がくっつきそうとは正にこの事だ。体力勝負なこの世界で大事な栄養補給が出来ないというのはかなり苦しいところ。

諸「でもまぁ、オレらが悪いんだし」

松「は？人助けしたのに何でだよ！？」

ヒロは物腰が柔らかいからいつもそうやって良いように解釈する。隣でカリカリしている松田とは正反対だな。

降「仕方ない。起きてれば余計に腹が空く。さっさと風呂に入って寝るとするか」

全員が諦めて廊下からそれぞれの部屋に散ろうとしていた時、、

－－－コンっ！！！

伊「なんだ？今の」

降「ん？」

窓の外から何かがぶつかる音がした。

窓に何かあたったのか？

諸「結構大きい音だったよね？」

松「はっ、どうせ鳥とかだろ」

松田はそう言うけれど、...にしてはかなり大きめの音。気になって窓を開ける。

伊「なんかいたか？」

見渡しても対して何もない...けど、地上に目を下ろせば彼女の姿があった。

萩「あれ、Aちゃんじゃんっ！」

気にせず自分の部屋に戻ろうとしていた松田が分かりやすくピクリと反応する。

諸「Aちゃんっ！！どうしたの？こんな時間に！！」

両手に何かを抱えていた彼女はニコリと笑う。

『お腹空いてるでしょっ！！おにぎり持ってきた！』