muffler_7 ページ7
･
紫耀くんの手から感じる熱が直に伝わってきて、、
それだけでジンジンと慣れない感覚に悩まされる。
紫「休日にAちゃんがマフラー買うとこ見かけて･･それで同じの買った。分かる？その意味」
『意味って、？』
意図的に揃えた･･ということは理解した。
だけど、なんの為にわざわざそんな事をするのか･･
ストレートに聞きたくてもそこまでの勇気はない。
紫「Aちゃんと何か接点欲しくてさ」
『接点？』
紫「ほらっ、Aちゃんあんま男子と喋んないし、、なんつーか･･きっかけ作り？」
いつも女子に囲まれてたら、声を掛けるくらいなんて事なさそうなのに。
そういうの慣れてないのかなぁとか、、いちいち意外で、。
紫「･･なんなら周りに付き合ってるって勘違いされたかった、」
一瞬聞き返しそうになったけど、、
そんな爆弾発言も紫耀くんだから許される、なんてところがあって、、
チラッと紫耀くんを見ればすぐに目を逸らして合わせてくれなかった。
なんて反応すれば良いのか分からず探りもいれられず無言のまま･･
するとその空気に耐えきれなかったのか
紫「ごめん、俺まじ気持ち悪いよなッ」
空いてる片方の手でマフラーを掴むとギュッとずりあげて顔を半分隠す。
『気持ち悪くはないけど、ちょっとビックリ』
紫「そっか」
遠慮がちに言ってみれば何か気を使わせてしまったのか、、
スっと触れていた手が離れて解放される。
冷たい空気に触れるとさっきの熱がなんだったのか、まるで分からない。
免疫がないから一つ一つに戸惑っていれば
紫「でも、･･そのマフラーずっと使ってて欲しい」
チラッとこっちを気にしてそんなお願いをされる。
気まずいから買い替えようか考えたけど、、
本人は気にするどころか狙って買ったらしいし･･
なんなら、
紫「俺、勝手すぎる？」
不安そうに聞いてくる紫耀くんに悪い気はしなかった。
それが恋愛の感情へと結びつくかは分からないけど、、
『ううん、気に入ってるしこのまま使うつもり』
紫「えっほんとにっ！！？」
仲良くなりたいとは思う。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3610人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yura(プロフ) - 紫耀くん可愛いすぎて胸が苦しいです🥰 (11月29日 23時) (
レス) @page44 id: 4e4aa987df (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 完結おめでとうございます〜！無事に紫耀くんとくっ付いて安心しました(；＿；)新作も楽しみにしてます！無理せず頑張ってくださいね！(*^^*) (2020年5月10日 20時) (レス) id: a50c63b20c (このIDを非表示/違反報告)
チャンサキ(プロフ) - 続き待ってました〜！もやもやするところで終わって辛いッ笑、更新頑張ってください！( ´ ▽ ` ) (2020年4月17日 14時) (レス) id: 9fdd9e92a3 (このIDを非表示/違反報告)
Anzu1134(プロフ) - とってもおもしろくて切なくて大好きなお話です。 これからも更新がんばってください! (2019年10月23日 0時) (レス) id: 68bfd8b6e0 (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 更新嬉しいです〜(；＿；)また最初から読み返しました！！このお話大好きです！ (2019年10月22日 19時) (レス) id: a50c63b20c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：muhe
| 作成日時：2018年12月15日 21時
