muffler_34 ページ34
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歩きながら気になっていたことに触れてみる。
『今日、紫耀くんの元カノさん初めて見た』
紫「△△?」
『うん、今でも仲良いんだね』
紫「あいつは世話好きなだけだよっ」
何を話してたのか分からないけど、きっといい事があったのだろう。
紫耀くんは不意に思い出して口角を上げていた。
『なんで別れちゃったの?』
紫「え?」
『すごくお似合いなのに...』
何となく、本当に純粋な気持ちで言っただけなのに、
紫「...そういう事言っちゃうんだ」
『え?』
紫「好きな子にそんな事言われて嬉しいやついる?...めっちゃショックなんだけど」
唇を尖らせてこちらを全然見てくれない紫耀くん。
また傷付けてしまっただろうか、。
『え...あ、ごめんッ!!そういうつもりで言ったわけじゃ』
紫「ふはっいいよ、冗談だって!!」
『へ?』
すぐに表情を変えてまた話し始めた。
紫「あいつも他に気になる奴いたっぽいし、お互いに別れ時だねつって別れたの。元々付き合ってる時も友達感覚が抜けなかったからさ」
それを聞いて安心した反面、ちょっと突っかかりを覚えてしまう。
...私と廉の別れ方とは、全く違うなって、。
『...紫耀くんって大人なんだね』
紫「え?」
『私とは大違い...』
紫耀くんの元カノはすごく笑顔が素敵な人だった。
友達も多いみたいだし、きっと人付き合いが上手いのだろう。
一時だったとしても、彼氏であった紫耀くんに隠し事なんて絶対したことはなかったはずだ。
だからお互いの気持ちを受け入れて、理解し合って、別れてもギクシャクなんてしないのだろう。
『...私ももっと素直になりたいな、』
紫「素直すぎてもって時あるよ?」
『...私はあの子みたいに』
紫「なんで比べようとすんの?」
『へ?』
見透かされてるかのように言葉を遮られてしまった。
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yura(プロフ) - 紫耀くん可愛いすぎて胸が苦しいです🥰 (11月29日 23時) (レス) @page44 id: 4e4aa987df (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 完結おめでとうございます〜!無事に紫耀くんとくっ付いて安心しました(;_;)新作も楽しみにしてます!無理せず頑張ってくださいね!(*^^*) (2020年5月10日 20時) (レス) id: a50c63b20c (このIDを非表示/違反報告)
チャンサキ(プロフ) - 続き待ってました〜!もやもやするところで終わって辛いッ笑、更新頑張ってください!( ´ ▽ ` ) (2020年4月17日 14時) (レス) id: 9fdd9e92a3 (このIDを非表示/違反報告)
Anzu1134(プロフ) - とってもおもしろくて切なくて大好きなお話です。 これからも更新がんばってください! (2019年10月23日 0時) (レス) id: 68bfd8b6e0 (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 更新嬉しいです〜(;_;)また最初から読み返しました!!このお話大好きです! (2019年10月22日 19時) (レス) id: a50c63b20c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2018年12月15日 21時