muffler_16 ページ16
・
−−−ガチャッ、。
『ただいま、』
家に帰ってきてやっと、
『はぁ、・・』
身体中の要らない気を外に出せる。
帰ってきたままの状態で自分のベットに飛び込む。
『はぁッ・・、分かんないよ、ッ』
枕に顔を埋めて自問自答を繰り返す。
自分に正直でいたいところだが、、
紫耀くんのあの顔を覚えちゃうと、どうも調子が狂って駄目だ。
まさか、全部知ってて好きになってたなんて・・そんなの綺麗すぎる。
私にはそれを受け止める大きな器がないんだ。
だけど、、
ほんのちょっとではあるけど・・
『あ、マフラー』
紫耀くんに言われたことを思い出して、
綺麗に畳まれたそれをリビングに取りに行く。
そうすればまたちょっと考えちゃう。
『マフラー同じの買うって・・可愛いよね』
紫耀くんのちょっと強引なアプローチに戸惑いはあったけど、、でも嫌ではなかった。
それは廉の友達だからとか、そういうのは関係なく
全てを大きく包み込んでくれそうなあの優しさに触れてしまっているからだろう。
だから私は、期待に応えられないくせに変にお人好しを演じちゃうんだ。
自分の部屋に帰ろうとすると、
母「あ、Aー?」
お母さんに呼び止められる。
モヤモヤ頭の中はぐっちゃぐちゃ。
あまり話しかけて欲しくないのだが・・・・
母「今日スーパーの抽選当てちゃったの!!はいっ」
渡されたのは見覚えのあるチケット2枚、。
『え、』
母「それ25日までしか使えないらしいから友達とでも行ってきなさいっ」
お母さんからもらった遊園地のチケットが2枚・・有効期限はクリスマス当日までと示されていて・・
『紫耀くん、喜ぶかな』
いつも苦しそうな顔をさせてばかりだから、、
ちょっとは私だって考えるんだ、。
3610人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yura(プロフ) - 紫耀くん可愛いすぎて胸が苦しいです🥰 (11月29日 23時) (レス) @page44 id: 4e4aa987df (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 完結おめでとうございます〜!無事に紫耀くんとくっ付いて安心しました(;_;)新作も楽しみにしてます!無理せず頑張ってくださいね!(*^^*) (2020年5月10日 20時) (レス) id: a50c63b20c (このIDを非表示/違反報告)
チャンサキ(プロフ) - 続き待ってました〜!もやもやするところで終わって辛いッ笑、更新頑張ってください!( ´ ▽ ` ) (2020年4月17日 14時) (レス) id: 9fdd9e92a3 (このIDを非表示/違反報告)
Anzu1134(プロフ) - とってもおもしろくて切なくて大好きなお話です。 これからも更新がんばってください! (2019年10月23日 0時) (レス) id: 68bfd8b6e0 (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 更新嬉しいです〜(;_;)また最初から読み返しました!!このお話大好きです! (2019年10月22日 19時) (レス) id: a50c63b20c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:muhe | 作成日時:2018年12月15日 21時